- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県美濃加茂市
- 広報紙名 : 広報minokamo 令和8年2月号
■「未来に残すもの」
「コラム、読んでいるよ。」
その一言は、私にとって、市政に向き合う姿勢を問い直す、大切なきっかけとなっています。日々考えていることを、新たな任期においても丁寧に言葉にしていきます。
時代が大きく転換する中で、行政だけが答えを示し、課題を解決できる時代は終わりつつあります。人口減少、財政制約、担い手不足といった現実は、私たちに「どのように共に生き、どのような未来をつくるのか」という本質的な問いを突きつけています。その問いから目を背け、目先の評価を優先することも可能です。しかし、私が掲げる「孫子の代まで住み続けられるまち」は、理想であると同時に、覚悟を伴う挑戦だと考えています。短期的には、不便さや痛みを伴う選択を迫られる場面もあるでしょう。それでも、その決断が未来を生きる市民の選択肢を広げるものになるのであれば、今を生きる私たちが引き受けるべき責任だと考えています。
だからこそ、現場に足を運び、現実と向き合い続ける姿勢こそが、行政に求められる倫理であり、信頼の基盤だと信じています。
ある市民の方からこんな問いを投げかけられました。「金を残すは三流、仕事を残すは二流、では、一流が残すものは何か。」その答えは「人」でした。目先の成果に流されず、人を育て、人に託す。未来はつくるものではなく、人の中で静かに育まれていくものだと思います。
