子育て ぎなんの子

◆ぎふ児童合唱団定期演奏会から
羽島郡二町教育委員会教育長 野原弘康

令和7年3月30日、ぎふ児童合唱団定期演奏会が行われました。昭和46年に羽島郡少年少女合唱団として設立され、今回で51回目を迎えました。
設立当時は小学3年生から中学3年生までの団員でしたが、現在は年少児から大学4年生までの53名で活動しています。今回の演奏会は4部構成で、ミュージカルを含む、歌、ダンス、演技ありのステージで、半世紀という時の流れの中で積み上げられてきた文化性の高さを感じました。
合唱が大好きで、その素晴らしさを実感している子どもたちです。どの子も楽しみながら堂々と表現しており、とても素敵な歌声(ステージ)でした。
私は演奏会後、「澄んだ歌声に心洗われ、歌を楽しむ姿に元気をもらい、家族のような関わりに心が温かくなりました。多くの感動を味わえた素晴らしい時間をありがとう。」と思いを伝えました。
また、第1部ではBeethoven作曲、交響曲第5番「運命」から第9番「歓びの歌」までのメドレーがあり、第9番を除き合唱として聴くことは初めてでした。これまでの曲想から想像していた情景と合唱の歌詞から伝わる情景の相違点や共通点など、新たに気付くこともありました。
現在は、笠松町立下羽栗小学校の井上博嗣先生が指導者を務め、34年目を迎えますが、この合唱を第50+1回の新たなスタートとして、次に向かう積極的な挑戦という思いが含まれているとも感じました。更なる進化・発展を期待するところです。
こうした文化的な活動ひとつひとつが町民の皆様の心に浸透し、日常の文化の深まりや発展につながることを願い、今後も後援という形で応援してまいります。