- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県坂祝町
- 広報紙名 : 広報さかほぎ 2025年10月号
■伊勢湾(いせわん)台風
昭和34年9月26日、岐阜県は最低気圧895ヘクトパスカル、最大風速75m、暴風域直径700kmの超大型台風に襲われました。台風は、夜間に県中央部を縦断し、県内の死者・行方不明者は104名、多くの家屋も被害を受けました。坂祝でも、全壊51戸、半壊35戸、流失4戸に上りました。住民は、台風の中心部が通過する3時間ほど、豪雨の暗闇の中でうなりをたてる暴風に飛ばされないよう家の戸を必死に押さえていました。
当時、坂祝でも次第に瓦葺(かわらぶ)きの家屋が増えていましたが、その屋根瓦も激しい風に次々と吹き飛ばされました。また「葛屋(くずや)」といわれカヤやワラなどで屋根を葺いた昔ながらの家屋も多くあり、平均風速32.5m(岐阜地方)の暴風に耐えられず、倒壊するものもありました。
この台風をきっかけに、人々の台風など災害に対する意識も大きく変わりました。
