- 発行日 :
- 自治体名 : 岐阜県七宗町
- 広報紙名 : 広報ひちそう 令和7年5月号
■[質問]七宗町消防団組織の機能別団員について
松山成美 議員
令和6年12月定例会において、消防団員の成り手不足の解消、初期消火等の支援活動、後方支援活動の充実を図るために、七宗町消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正しました。
第2条第2項、消防団員の種類は、基本団員及び機能別団員とし、次の各号に掲げる区分とするとあります。
1号で、基本団員は、機能別団員以外の消防団員、2号においては、機能別団員は、町長が別に定める特定の職務に限り従事する消防団員、機能別団員について新たに加えられ、第3条第2項において、機能別団員の任命については、前項に定めるもののほか、要綱で定めるとありますが、機能別団員の定数、資格、年齢等を要綱で定められ、広く町民の皆さんに募集し、消防団組織として、いつから活動するのかをお尋ねいたします。
◇答弁
総務課長 亀山桂児
近年は、局地的な大雨により、全国各地で甚大な被害が頻発化しているなか、地域に密着した消防団員の方々は災害発生時には一早く現場に駆け付け、避難誘導、被災者救助など献身的に活動していただいておりますが、七宗町をはじめ全国各地の町村では、過疎化が進み消防団員の確保が厳しい状況となっております。
このような状況のなか、岐阜県においては消防団員確保対策として市町村と一体となり「オール岐阜」による取り組みが令和6年度から始まっております。
その取り組みとしましては、被雇用者の入団促進として事業所を訪問し従業員の入団や消防団活動への協力と、事業所に対する減税制度の活用等です。また、広報活動としては、ポスターやのぼりの作成や大型商業施設でのPR事業などです。特に、学生等若者の加入促進の取り組みとしましては、消防団活動を紹介したパンフレットを配布することで消防団員としての「やりがい」を知っていただくなど関係団体と協力しながら、団員の増加を目指しておりますが、消防団員の確保は難しい状況が続いております。
しかし、今後予想される大規模災害をはじめ、豪雨による風水害の発生が危惧されるなか、被害を最小限に留めるためには、地域防災力の中核を担う消防団が重要となることから、七宗町では現在の消防団員の負担軽減と日中の火災時における初期消火や支援活動における出動人員確保のため、機能別消防団員を令和7年より設置することを決定しました。
機能別消防団員の詳細につきましては、「七宗町消防団機能別団員の任務、身分等に関する要綱」において定めておりますが、資格については、元消防団員または、消防職務に従事された経験がある方で、日中の災害時等に出動できる方として限定しておりますが、幅広く応募いただくため年齢制限は設けておりません。
また、定員につきましては「七宗町消防団員の定員等に関する条例」で定める170名の定数に含まれることから、活動中のけがに対しては公務災害補償が適用されます。なお、年俸や活動服などの支給はありませんが、活動中の安全を確保するため、ヘルメットのみを貸与する予定であります。
このような内容を明記した募集チラシを、2月20日に地区の回覧として配布すると同時に、町のホームページに掲載するなど、趣旨に賛同していただける方の募集を行っております。
応募いただきました方には、4月1日より機能別消防団員として活動していただきますので、ご理解とご協力をお願いいたします。