くらし 謹賀新年 村長・議長 ご挨拶(1)

◆東白川村長 今井俊郎
新年あけましておめでとうございます。旧年中は村民の皆様のご理解とご協力のお陰をもちまして、村政全般にわたりそれぞれの事業を順調に進めることができましたこと、心から感謝申し上げます。
年頭にあたり令和7年を振り返りますと、村の事業全体では、5月の「つちのこフェスタ」・8月の「東白川村夏祭り」・9月の「郷土歌舞伎公演」・11月の「秋フェスタ」も皆さんのご協力で大いに盛り上げていただくことができました。また昨年は、がんばる地域づくり補助金を活用したイベントや団体の事業が活発に行われた年でもありました。
次に7月と9月には、局地的豪雨災害が発生したことも特別なことでした。災害箇所は県道・村道・農道・河川に加え頭首工などの農業施設と、総計80箇所を超える被害となり、近年にない災害となりました。復旧工事の段取りも国・県のご理解と職員の頑張りにより道筋が立ちましたので、早期復旧を目指して参ります。
一方で地域産業、とりわけ林業・農業・商工業とも物価高や労働力不足などの影響を受け、厳しい結果となったという認識をもっております。
医療福祉の面では、地域のニーズの変化・都市との医療資源の格差・物価高騰や人件費の高騰などを受け、診療所や社会福祉協議会などへの一般会計からの繰出金が増加せざるを得ない傾向にあります。一層の構造改革が必要と考えております。
こうして振り返ってみますと紆余曲折の多かった一年間で、決して平穏では無かったわけですが、さまざまな場面で輝かしい成果や皆さんの笑顔があふれることも多くあり、実りの多かった年であったともいえます。
明けて午年である令和8年の私の所信の一端を申し上げます。
令和8年という年を展望してまいりますと、国際的にはロシアのウクライナ侵攻・ガザ地区での紛争など未だ解決の道さえ見通せないこと、トランプ関税が及ぼす影響や台湾問題を火種にした緊張感の増強など、極めて不安定な状況であるといえます。国内に目を転じれば先の衆議院・参議院選挙の結果、少数与党による政権運営となり、新年度の予算案についてもまさに先行き不透明であるといえます。
一方で人口減少と高齢化は一層進み、あらゆる分野での都市との格差が顕著となり、農林商工すべての分野で労働力不足や物価高騰の影響により先行きに不安を感じる状況が続き、村としての対応が求められると認識しております。
令和8年度は第六次総合計画の前半最後の年度となりますので、将来に向けた持続性ある村づくりを柱とした「人口の安定」「人口規模に見あった社会インフラ」「人生100年時代に向けた対応」「地域資源の活用」「自然を守る取組」の5つの目標は、継続して参らなければなりません。
しかし令和8年度は、通常の年とは異なり4月に新体制となることを踏まえ、投資的経費や補助制度の見直しなどは新体制に委ねるべきと思っておりますので、当初予算案は人件費や福祉関係で必要な予算・起債の償還金など絶対に必要な予算を骨格予算として編成する予定でおります。
次に予算編成の前提となる財政状況について説明いたしますと、本村の財政状況は、例年にも増して厳しい状況にあります。人件費の高騰や懸案の大型プロジェクトの起債償還の渦中にあること、義務教育学校の改造工事が始まることで、財政調整基金の減少や単年度収支の悪化により新年度の補正財源としたい繰越金の確保がままならない状況にあります。このため令和7年度の人事院勧告も、令和7年4月からの適用を見送り、本年1月からの適用といたしました。また、公債費比率が18%を超えることのない範囲での借り入れとするため新たな借り入れは1億円を限度とすること、昨年実施した組織改革の成果を上げるため目標値を掲げて職員数の減少を実施しなくてはならないと考えております。
転じて新年にふさわしく、夢と希望のあることも申し上げたいと存じます。本村が魅力ある日本の山村として未来永劫、ここに住む子供たちや村民の皆さんに自信と誇りをもって住み続けていただけるよう私の最後の仕事として昨年から協議を続けてきました「自然環境保全条例の改正案」を3月議会に提案します。お認めをいただいた上で仮称ですが「東白川村 自然と共生する美しい村宣言」を3月に、議会・教育委員会・商工会・農協・森林組合など関係団体とともに、広く世界に宣言したいと考えております。
私は、近い将来の考え方として大切なことは、行政コストをできる限り削減し、民間活力で住民の求めるサービスを提供できる体制が村をあげて構築できるかにかかっていると思っております。
年始早々厳しいお話になったかもしれませんが、東白川村には他地域に負けないくらい若い力も躍動しています。
今年が、午年にふさわしく野山を逞しく駆け巡る駿馬のごとく期待のできる年になることを願いつつ、皆さまにとって素晴らしい年になりますようご祈念申し上げて新年のご挨拶といたします。