くらし 村長室から

今年の春は寒暖の差が大きく桜の開花も遅れ気味。ミツバツツジの紫と桜のピンクが美しい春でした。

さて、新年度になり多くの皆さんが新たな気持ちでスタートダッシュをされたことと思います。それに比べて年明けから明るいニュースの少ない世相に加えて、予算編成に関し「財政が厳しい」とか「人口減少が進む」など厳しい話ばかりを申し上げてきた感があり、少し反省しております。希望に夢を膨らませることも大切なことと思い、令和7年度の始業式では、前向きに新たな事業を構築するよう指示をいたしました。
(1)東南海地震・豪雨災害の激甚化・大規模山林火災などへの備えとして防災体制の一層の強化
(2)ふるさと納税は新たな返礼品の開発を行い、昨年度以上の結果を出すこと
(3)第三セクター支援について産業建設課で全三セクを所管することから、将来構想を立ち上げていくこと
(4)人生100年時代の健康増進事業を推進すること
(5)自治体DXの体制整備と庁内DX化を推進すること
(6)村内事業所の労働力不足に対応する支援策を検討していくこと
(7)診療所の経営改革・新体制での運営体制の確立と、真の地域が求める地域医療・介護事業を提供できるようにすること
(8)義務教育学校設置に向けての事業推進
(9)こどもまんなか社会・女性の社会進出の助成など、変化していく社会情勢に対応した子育て支援・保育園運営を目指すこと
(10)農業・林業・商工業の振興については時代の変化に即した振興策を常に模索し、検討・実行に移していくこと
以上10項目です。

むろん、予算化した事業や村民生活に密着した行政サービスを確実に実施することは当然のことですが、機構改革の真の目的とするところを実現できるよう、まい進してまいります。

以前からアメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひくと言われていましたが今や風邪程度では済まないかもしれません。トランプ関税が我が国の経済に与える影響の深刻さを伝える報道ばかりが目に付く昨今です。日本経済の衰退→税収不足→地方財政のひっ迫とならないことを願うばかりです。

皐月の空に鯉のぼりが映える季節です。山菜などの初夏の味覚も楽しみながら健やかにお過ごし下さい。

令和7年5月
東白川村長 今井俊郎