イベント 富嶽綺譚(ふがくきたん) 頼朝and曽我兄弟と巡るデジタル史跡ラリー
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- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県富士市
- 広報紙名 : 広報ふじ 令和7年8月1日号
800年以上前に起きた「富士川の戦い」や「富士の巻狩り」、「曽我兄弟の仇(あだ)討ち」など、全国的に知られる歴史ゆかりの史跡が、市内に多数あるのをご存じですか。これらの史跡を舞台に、スマートフォンを使ったデジタルスタンプラリーを開催しています。
この機会に、地域の歴史にふれ、富士市の魅力を再発見してみませんか。
■事業の経緯
市では「富士市文化財保存活用地域計画」に基づき、いかに地域の文化財を発信していくのか検討しています。市内在住の高校生から「市長への手紙」として、頼朝の刀「髭切(ひげきり)」や曽我五郎の刀「膝丸(ひざまる)」を切り口とした、歴史文化の活用について提案がありました。
これをきっかけに、市では「富嶽綺譚(ふがくきたん) 頼朝and曽我兄弟と巡るデジタル史跡ラリー」を企画。イベントのイメージキャラクターとして、源頼朝と曽我兄弟(十郎祐成(じゅうろうすけなり)・五郎時致(ごろうときむね))を制作しました。デザインは、オンラインゲームの「刀剣乱舞ONLINE(とうけんらんぶオンライン)」や「恋花幕明録(こいはなばくめいろく)」でも著名なイラストレーター、シラノさんが手がけました。
◇提案者の声
学校課題で改めて知った、身近にある地域の魅力的な歴史の舞台。その魅力に、より多くの人に気づいてほしいと投稿したところ、思わぬ展開につながり、驚きとともに感謝しています。
イベントやシラノ先生のグッズも楽しみです!
提案者:長谷川千紘(ちひろ)さん
■いざ、スタンプラリーへ
◇イベント期間
令和8年3月1日(日)まで
◇参加方法
県公式観光アプリ「TIPS(ティップス)」をダウンロードし、「TIPSスタンプラリー」から「富嶽綺譚」のイベントバナーを選択すると、専用ページに移動して参加できます。
スマートフォンの位置情報(GPS)機能を有効にして該当史跡へ行き、TIPS専用ページでキーワードを入力すると、スタンプを獲得できます。
◇スタンプポイント(史跡)
曽我寺、曽我八幡宮 など
全21か所(本紙3ページ地図参照)
◇景品(配布施設で交換)
(1)スタンプ2個以上獲得でオリジナル缶バッジプレゼント。配布施設により種類が異なります。全3種、1個ずつ交換可。
(2)スタンプ10個以上獲得で、オリジナルクリアファイル1枚プレゼント。全配布施設で交換可。
※配布施設など詳しくは、市ウェブサイトをご覧ください。
◇参加における注意点
・民家の周辺に位置する史跡があります。現地を訪れる際は、近隣の迷惑にならないようご配慮ください。
・史跡の多くは駐車場がありません。できる限り、徒歩や自転車、公共交通機関などを活用してください。
■関連イベント
「アプリ設定から!頼朝コースを一緒に歩こう」
日時:9月20日(土)9〜12時
場所:岳南原田駅前集合。比奈駅前解散
内容:市職員と一緒にアプリを設定して、原田や比奈地域の対象史跡を歩く
定員:15人(先着順)
持ち物:モバイルデータ通信(外でインターネット接続)ができるスマートフォンやタブレット端末
申込み:9月2日(火)9時以降に、電話で文化財課へ(参加無料)
※そのほか、「平家の忘れ仏と聴く琵琶鑑賞会」や「出張パネル展示」を開催します。詳しくは、市ウェブサイトや広報ふじで、随時お知らせします。
■曽我兄弟の墓(曽我寺(そがでら))
正式名は鷹岳山福泉寺(ようがくさんふくせんじ)。曽我兄弟の墓が祀(まつ)られ、江戸時代は東海道の旅人たちが参拝に訪れた。本堂には兄弟の位牌と坐像が納められている
■曽我八幡宮(そがはちまんぐう)
兄弟の仇討ちに感心した頼朝が部下に命じて建てたと伝わる。ゆかりの品が多く伝来し、絵馬と版木は富士山かぐや姫ミュージアムに展示されている
■瑞林寺地蔵菩薩坐像(ずいりんじじぞうぼさつざぞう)
平家の念持仏と言われ、平家軍敗走の際、瑞林寺の前身の寺に預けられたと伝わる。
運慶(うんけい)の父・康慶(こうけい)の作品として重要文化財に指定されている
■鎧ヶ淵(よろいがふち)
富士川の戦いの際に頼朝が立ち寄り、この淵の岩に鎧をかけて体を洗ったと言われている。
頼朝はこの場所を気に入り、巻狩りでも立ち寄ったとされる
問合せ:文化財課
【電話】30-7850【FAX】30-6210【メール】[email protected]