- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県菊川市
- 広報紙名 : 広報菊川 令和8年1月号
老朽化によりタイル剥落の恐れがあった市役所本庁舎の外壁が金属製のパネルへと変わり、デザインも刷新。安全性と耐久性を備え、未来へつなぐ新たなデザインへと生まれ変わりました。本庁舎外壁改修工事の経緯や内容について紹介します。
■安全・安心を最優先に合理性を追及した設計に
本庁舎は、老朽化により大地震発生時に外壁タイルが剥落する危険性が指摘されていました。そこで、庁舎の建て替えを含めて検討を行ったところ、鉄筋コンクリートの柱や梁などの構造体には問題がないことが確認されたため、現在の庁舎を継続して使用し、外壁のみ改修する方針としました。
外壁工事では、「安全性・耐久性・維持管理」を重視した設計としました。この3点を優先するため、既存の外壁タイルと下地のほぼ全面を撤去後、はがね製の下地を壁や柱に固定し、金属製のパネルを取り付ける工法を採用しています。また、耐震性の向上にもつながる建物の軽量化を実現しました。金属製パネルは従来のレンガ調タイルに比べ、およそ6分の1の軽さで、建物本体に係る重量の軽減に寄与しています。あわせて、維持管理の負担を軽減する工法や、汚れや腐食を長期間防ぐ塗装を採用するなど、合理性を重視した改修としました。

■親しみのある庁舎デザインを未来へ
~デザインコンセプト~
つよくしなやかな建築物
安全・安心をサスティナブルに
未来へつなぐデザインに
外壁のデザインは、40年にわたり市民の皆さんに親しまれてきた庁舎の印象を大きく変えることから、慎重に検討を重ねました。検討にあたり、静岡文化芸術大学デザイン学部の亀井暁子教授から助言をいただき、その助言を踏まえ、デザインのコンセプトを「つよくしなやか」「安全・安心」「未来へ」と定めました。
このコンセプトのもと、周辺の公共施設や今後整備する災害対策本部棟、新堀之内体育館などと調和するデザインを設計士に依頼しました。設計士から提案された9つのデザイン案を基に市職員や市民を対象にアンケートを実施。その結果、最もふさわしいデザインとしてグレーを基調とした案を採用しました。また、長年親しまれてきたレンガの面影を残すため、軒天井にはレンガを想起させる赤茶色のボードを使用しています。デザインを刷新しつつも、これまでの記憶を大切にした、モダンで親しみのある庁舎が完成しました。
■interview ~外壁工事設計者~
記憶を継ぎ、未来へ繋ぐ設計に
改修工事の設計にあたり、市の担当者からは、メンテナンスフリーで耐久性が高く、市役所に相応しいデザインといくつかの課題をもらい、頭を悩ませました。様々な工法をあらゆる面から比較し、未来を見据えた最も合理的な工法を提案しました。また私もレンガの面影を惜しむ一人でありましたので、軒天井には、レンガを思い出させる赤茶色のボードを使用しています。モダンとレガシー(伝統)が融合し、生まれ変わった本庁舎が多くの方に親しまれることを望みます。
DAI一級建築士設計事務所 建築士 大橋 隆夫(たかお)さん
■工事概要
工期:令和6年9月10日~令和7年12月15日
工事費:330,055,000円
施工者:若杉・落合特定建設工事共同企業体
設計者:DAI一級建築士設計事務所 令和5年度実施
総事業費:358,820,000円 設計費などを含む
詳細は市ホームページ(下記)をご覧ください
※二次元コードは本紙をご覧下さい。
■History1 庁舎の変遷~1971年~
現在の本庁舎敷地に初めて役場庁舎が移転されたのは今から54年前となる1971年。現庁舎敷地にあった小笠農業高校の校舎を役場庁舎として切り替え、コの字型に並ぶ各教室を各課に割り当てて使用していました。
■History2 庁舎の変遷~1983年~
1983年には、「菊川町役場」として新庁舎が完成。鉄筋コンクリート造りの建物に、レンガ調タイルが貼り付けられ、重厚で美しい姿に生まれ変わりました。菊川市が誕生した以降も引き続き使用され、延べ42年間、町民・市民に親しまれてきました。
■topic ~災害対策本部棟・堀之内体育館の新築工事スタート~
災害発生時に災害対策本部の機能が確実に発揮できるよう、災害対策本部の整備と老朽化した堀之内体育館の建て替え工事を進めています。現在、本庁舎敷地北側を封鎖しています。車両は、従来のとおり、南側から出入りをお願いします。引き続き、本庁舎をご利用の皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いします。
詳細は市ホームページ(右記)をご覧ください
※二次元コードは本紙をご覧下さい。
問合せ:防災強靭化室防災強靭化係
【電話】35-0962
