- 発行日 :
- 自治体名 : 静岡県伊豆の国市
- 広報紙名 : 広報いずのくに 令和7年5月号
小西(こにし)龍也(たつや)さん
静岡新聞 大仁支局長
■記事を通じたコミュニケーションを
「取材する中で、日々新しい発見や出会いがある記者は、刺激的で楽しい仕事」と話す小西龍也さんは、地域の出来事や人を取材して記事にする静岡新聞の大仁支局長です。
新潟県出身の小西さんが記者を志したきっかけは、小学生の頃に経験した新潟県中越地震。地元のまちが震度7の激しい揺れに襲われ、被災者として生活する中で、報道の『力』を目の当たりにしました。「記者が被災地の情報を新聞やテレビ、インターネットで発信したことで、多くの支援物資やボランティアが日本中から集まりました。それを見て、いつか自分も記者になって、減災、防災につながる情報発信をしたい、と心に誓いました」。
その思いからマスコミ業界を志望し、大学院で災害報道を学んだ後、静岡新聞社へ入社。本社の社会部や沼津の東部総局を経験し、令和5年3月から大仁支局長に就任しました。「本社や東部総局では限られた分野の取材ばかりでしたが、支局長は、自分一人で全てのジャンルを取材しなくてはなりません」と、『一人支局長』の苦労を語る小西さん。「でも、おかげで多くの人と関わることができました。縁のなかったこのまちで、私を受け入れてくれたことが幸せです。皆さんの温かさには感謝しかありません」。
そんな感謝の気持ちから、まちで頑張る人、まちを盛り上げようとしている人を一人でも多く取材したいそうで、「記事を通して地域を応援したい。そして、記事を読んだ読者がうれしい気持ちになって、新しい行動を起こす。そんな風に、記事を通じたコミュニケーションが取れたらうれしいです」。
いつか皆さんもの前にも小西さんが取材に来るかもしれませんね。