- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県岡崎市
- 広報紙名 : 市政だより おかざき No.1445 2026年2月号
■小呂(おろ)湿地が国の「自然共生サイト」に認定
おかざき湿地保護の会(おかざきしっちほごのかい)
相談役 名倉 正志さん
会長 鈴木 好則さん
希少な動植物や原生的な生態系が残るなど生物多様性の保護が図られている区域として国から「自然共生サイト」に認定された小呂湿地。ここの保全活動を長年続けているのが、市民活動団体「おかざき湿地保護の会」です。
平成13(2001)年にボランティア活動として始まり、平成19(2007)年に「おかざき湿地保護の会」を設立。登録メンバー40人余りの仲間と共に重要湿地の保護に努めています。
「湿地を自然遺産として後世に継承し、自然環境の重要性と環境教育の必要性を理解してもらうことを目的に活動しています。保全活動と言っても難しいものではなく、30代から80代の会員が、安全を第一に外来種や被圧植物※の除去、木道・柵の設置や修繕などの活動を続けています」と会長の鈴木さん。
設立当初からの会員で初代会長の名倉さんは「湿地はまさに生き物の宝庫。小呂湿地には、ハッチョウトンボやサギソウといった希少な動植物が多く生息しています。自然を保護することは難しいが、再生することはさらに難しい。なくなってしまうと再生もできない」と生態系維持の難しさと同時にその重要性についても話してくれました。
市中南部には本市最大の北山湿地もあります。小呂湿地の成り立ちとは全く異なることから、一線を画した生体系を維持し、保全活動についても同会が行っています。
「北山湿地では、里山の春の女神と呼ばれるギフチョウやこの地域を代表する固有種トウカイハルリンドウなどを見ることができます。さらに企業の社会貢献活動や学校の課外活動と連携するなど多くのかたの協力をいただき保全活動を進めています」と鈴木さんは多くの活動協力に感謝の気持ちを伝えます。また、県内13の自治体による「湿地サミット」にも積極的に参加し、各地の湿地の情報を得ることで、会員のスキルアップを図り、知識を深めています。
「湿地では生物多様性を体感することができます。形だけでなく色やその様子を見て、鳴き声を聞いて、匂いを嗅いでと五感で楽しみながら自然と触れ合ってもらいたい」と湿地愛を熱く語る名倉さん。
本市には貴重な湿地が存在し、重要な生態系が維持されています。ぜひ皆さんも小呂湿地や北山湿地に足を運んで、貴重な湿地を次世代に引き継ぐ活動に参加してみませんか。
※被圧植物…他の植物の生育を阻害する植物
