子育て 蔵出し日記

■市内5つの県立高校の生徒が市報記事を作成!
第3回目は、半田農業高等学校です。
市内の高校に通う学生が普段の高校生活を送るなかで気になる話題を、高校生独自の視線で発信します。
※記事の内容は高校生ライターの意見や表現を反映しており、編集は最小限に留めています。

今回は、半田農業高校の生徒が、授業の一環で、同校の近くで先進的な農業に取り組む「NFARM(エヌファーム)」の代表である渡邉さんを取材しました。最新技術であるドローンを使い、農作業の効率化や環境負荷の軽減に挑戦している地域の農業について、その想いや工夫をうかがいました。

■ドローン導入のきっかけ
取材を通じて、渡邉さんは「農業をもっと楽しくできないか」という思いでドローンを導入したということを知りました。従来の農業が「きつくて大変」というイメージが強かった中、最新技術を使って少しでも負担を減らし、より楽しい農業を実現しようとしていることに感銘を受けました。

ドローンは最大で60kgを超えるほど大きく、その迫力にとても驚きました。動かすためには免許が必要ですが、ガソリンではなく電気で動いていることを知り、意外と身近に感じました。
高校生レポーター
半田農業高校S.N

■ドローン活用の効果と変化
ドローンを活用する中で工夫を重ね、現在は種まきや除草剤散布、追肥まで対応できるようになっています。これにより、作業は効率的かつ均一になり、時間短縮につながったほか、炎天下での作業も減り、体への負担も軽減されたとのことでした。渡邉さんは「自分で試して良いものは取り入れる」という姿勢で挑戦を続けており、地域の他の農家へもどんどん広めていきたいと考えていました。

人が同じ作業をすると長い時間がかかりますが、ドローンを使えば短時間で終えることができ、人の手で行うよりムラがなく、作業の質も高いと感じました。農業には「体力仕事がきつく、休みも取りにくい」というイメージがありましたが、ドローンを活用することで大変な作業を減らし、楽しく農業ができると実感しました。
高校生レポーター
半田農業高校N.Y

■新たな農業へ
渡邉さんは、農家が減少する今こそ、新しい技術を活かすチャンスだと感じており、特に若い世代に「楽しい農業」を伝えたいと考えているそうです。「やり方次第で農業はもっと面白くなる。高校生や若い世代と一緒に、新しい農業をつくっていきたい。」と笑顔で話す渡邉さんの姿を見て、農業はまだまだ止まらず進化していくのだと強く思いました。

人手不足が課題となっている中で、ドローンのような先端機器を使った農業の可能性に心を動かされました。「きつくて大変」という農業のイメージが減ることで、作物への愛情が少なくなるのではないかという不安もありますが、それ以上に「生産すること自体を楽しめる」農業は、とても魅力的だと感じました。
高校生レポーター
半田農業高校S.N