くらし こちら消防署119番 第237回

■熱中症対策
暑さや熱によって体に障害が起きることを「熱中症」といいます。例年7・8月の発生が多いですが、暑さに慣れていない6月から熱中症による救急搬送がみられます。熱中症は必ずしも炎天下で無理に運動したときだけでなく、冷房のない暑い室内や車の中に長時間いるだけでも生じます。熱中症を防ぐために気をつけていただきたいことを紹介します。

◇熱中症の症状
・最初の症状として、手足の筋肉に痛みが生じたり、筋肉が勝手に収縮したりすることがあります。
・次第に具合が悪くなると、体のだるさや吐き気を訴えたり、頭痛やめまい、立ちくらみが生じたりすることもあります。
・頭がボーッとして注意力が散漫になるのも典型的な症状です。
・意味不明な言動がみられれば危険な状態です。

◇熱中症を防ぐために
・のどが渇く前に、こまめに水分補給をし、体調不良の時は無理せず休憩しましょう。
・扇風機やエアコンで室温を適度に下げましょう。衣服は麻や綿など通気性のよい生地を選び、下着は吸水性や速乾性にすぐれた素材を選ぶとよいです。
・夏場の車内の温度は、短時間で高温になります。少しの間でもこどもや高齢者を車内に残さないようにしましょう。

◇熱中症が疑われたら
・風通しのよい日陰など、涼しい環境に退避しましょう。
・衣服をゆるめ、脇の下や脚の付け根に冷却材を当てるなど体を冷やしましょう。体から熱をとるには、うちわや扇風機で風を当てることが効果的です。
・汗をかいて脱水状態になっているので、十分に水分を摂ることが重要です。汗により水分だけでなく塩分も失っているため、少量の塩を加えた水か、塩分を含んだ経口補水液やスポーツドリンクを飲みましょう。
・自力で水が飲めない、意識がない場合は直ちに119番通報してください。

問合:消防本部救急G
【電話】23-0119