くらし 今すぐ!犯防対策を!

12月は「師走」というだけあって、何かと慌ただしくなり、注意散漫になりがちです。そんな12月は各種犯罪が多発する傾向にあります。この機会に、防犯対策を見直してみませんか?

■碧南市は安全だよね…その認識で本当に大丈夫?
「昔は家の鍵をかけることも少なかったよね!」なんてことを皆さんも過去にしていたり、聞いたことありませんか?碧南は安全なイメージがある人は多いと思います。確かに穏やかな町ではありますが、その裏で実は犯罪が発生しています。
碧南市ではどのような犯罪が発生しているのか、その中で特に多く、注意してほしい犯罪をピックアップして、対策などを碧南警察署生活安全課の田邊光徳課長に話を伺いました。

碧南警察署管内認知件数(10月末時点比較)

学区別刑法犯認知件数(10月末時点)

■知っていますか?青パト活動!
青色のランプが点灯したパトロールカーを見たことはありませんか?
犯罪の件数を学区別で見てみると日進学区と西端学区は、他と比べてかなり少ない傾向があります。その2学区では、青色防犯パトロール通称「青パト」が実施されています。
日進学区を含む旭地区で青パト活動をされている宮地さんに話を伺いました。

旭地区民生児童委員パトロール隊 宮地京子さん

■地域で見守る「皆さんの安全」
2015年から青パト活動を開始し、今年で10年目となりました。伏見屋地区から始まった青パト活動は、徐々に広がっていき、旭地区全域で行われるようになりました。2023年頃までは車も地区で管理しており、維持が難しいことから一時期活動を中止せざるを得なかったのですが、犯罪件数の減少につながっているという結果や再開を望む声から、昨年市所有のパトロールカ―を借りて活動を復活させました。
毎月2回、7〜8月は子どもたちの夏休みシーズンに合わせ週3回、青いランプを点灯し、注意喚起の音楽を流しながらパトロールしています。ルートはランダムに行うことで、より効果的なパトロールとなるよう努めています。来年からはパトロールカーが軽自動車になる予定で、細い道までパトロールが可能となります。
日頃から私たちや地域の皆さんが見守っているということを認識してもらえると、皆さんの防犯意識の向上にもつながると思います。そして、市内全域でこのような活動ができたら犯罪がさらに減らせるのではないかと思います。
これから防犯や皆さんの安全に役立つことを願って活動を続けていきたいと思います。

■12月11日(木)〜20日(土)は年末の安全なまちづくり県民運動
忙しさから生まれる心の隙を、犯罪者が狙っています。皆さんで明るく楽しい新年を迎えるために、お互いに声を掛け合って防犯活動を展開しましょう。

▽運動の重点
・侵入盗の被害防止
・自動車盗の被害防止
・特殊詐欺の被害防止
・子どもと女性の犯罪被害防止

■交通安全も忘れずに!
12月1日(月)〜10日(水)は年末の交通安全市民運動期間です。
年末年始は飲酒の機会が増えます。飲酒運転は犯罪だということを思い出し、絶対にやめましょう。安全運転や安全行動を通じて交通事故防止を図り、楽しい新年を迎えられるように心がけましょう。

▽運動の重点
・歩行者の安全な交通行動の実践
・自転車などの安全利用及びヘルメット着用の徹底
・運転者の安全運転意識の向上及び飲酒運転などの根絶

■侵入盗
住居や店舗などの建物に侵入して金品を盗む犯罪のことです。犯罪には地域性があり、県内地域別で行われやすい侵入方法として
・名古屋は、ドア(主に玄関)からが多い
・尾張は、ガラス(主に窓)からが多い
・三河は、鍵のかけ忘れを狙われることが多い
という傾向があります。

▽防犯対策
☆住宅における対策…スマホ連動型防犯カメラ、センサーライト、強化ガラス、防犯砂利、補助鍵などの設置
☆店舗における対策…不在時に現金を保管しない。機械警備契約や警報器、防盗金庫などの設置

■特殊詐欺
電話やSNSなどで身分を偽って接触し、被害者を信頼させて指定した口座への振り込みなどの方法により、現金などをだまし取る犯罪です。
被害者は、若者から高齢者まで幅広い年齢層にまで及び、ニセ電話は固定電話だけでなく携帯電話にもかかってきています。最近は、ニセ警察詐欺やSNS型投資詐欺の被害が増加しています。

▽注意
・お金の話やLINEなどで警察手帳や逮捕状を見せてきたらニセ警察詐欺です。
・SNS上での投資の話で、振込先が個人口座や無登録の法人口座はSNS型投資詐欺です。SNSのやりとりだけで相手を信用しないように!

▽防犯対策
☆犯人と話さない…固定電話は在宅時も留守番電話設定、国際電話利用休止の申請、携帯電話への迷惑防止アプリの導入など
☆家族で対策を話し合い、対策などを情報共有する。

■自動車盗
全国的に近年増加している自動車盗ですが、西三河地区で多く発生しています。
車社会である地域性や特定の車種が狙われやすいことが関係していると推察しています。

▽防犯対策
・ハンドルロックやタイヤロック
・防犯カメラ、警報装置、GPSなどの追跡装置の活用
・メーカーの勧める防犯対策のアップグレード

■自転車盗
自転車盗被害の約8割が鍵のかけ忘れによるもので、今年2月から6・9の付く日を「ロックの日」として施錠の声掛けを行うようにしました。その効果もあり、被害は激減しています。これをきっかけに自転車だけでなく、自宅の施錠など、日常生活での施錠の習慣化につなげてほしいです。

▽防犯対策
・二重ロックの徹底
・人目に付きやすいなど防犯性の高い駐輪場の選定

問合せ:地域協働課交通防犯係
【電話】95-9873