くらし 市長コラム一日一笑

■共に支え共に挑み未来に誇れる碧南を一緒に
11月号の広報にてお知らせしましたが、市の現在の財政状況は急激に悪化しており「財政非常事態宣言」を出させていただきました。現在「緊急行財政対策」を掲げ、職員一丸となって各事業の見直しを行っておりますが、行政の力だけでは限界があり、皆さんのお力添えが必要な状況です。
ただ、削減するばかりでは未来への発展はありません。昨年度から多くの皆さんと「対話」をする中で、市民の皆さんや市に関係する多くの関係者の皆さんの柔軟な発想力と行動力に改めて感銘を受けております。皆さんのお力をお貸しいただき「支出を減らす」だけでなく「新しい価値を生み出す」まちを共に創り出したいと思っております。
そこで「碧南市民間提案制度」を創設し、現在4つのテーマで募集を行っています。
この制度は、社会課題の解決や市の財政負担軽減、歳入確保などのための民間事業者などの自由な発想による創意工夫やノウハウなどを活かした提案を幅広く募集し、提案者と対話を重ねながら事業化を目指すものです。今回募集するテーマや課題を紹介します。
(1)市の婚姻数を増加させるための提案
全国的に少子化が課題となっており、その要因の一つとして婚姻数の減少が挙げられています。出産や子育ての前提となる「結婚」への支援を民間事業者などの柔軟な発想とノウハウを活かし、市の婚姻数増加に資する新たな提案を募集します。
(2)市などの遊休地への再生可能エネルギー設備導入に関する提案
地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの地産地消の推進と市域の温室効果ガス排出量を削減するため、市及び土地開発公社が保有する遊休地に再生可能エネルギー設備の導入、市内公共施設への再生可能エネルギーの供給を行うための事業提案を募集します。
(3)市などが所有する遊休地などの有効活用に関する提案
市及び土地開発公社が所有する遊休地を有効活用することで、市の歳入の増加や市民サービスの向上などに寄与するなど、民間事業者などの柔軟な発想とノウハウを活かした提案を募集します。
(4)学校体育施設の夜間照明点灯作業業務の省人化に関する提案
学校施設開放の夜間照明の点灯・消灯作業の省人化を図ることにより、効率化と財政負担の軽減を目的とした提案を募集します。
これらの募集を通じて、財政負担の軽減のみならず、民間の力を活用した行政課題の解決や行政サービスの向上、住民福祉の増進が図れることを期待しております。
なお、この民間提案制度は、単に市に対して事業などの要望をするものではなく、提案した内容を自ら実施者となって実行できる法人が提案の対象となります。
今後、1月19日(月)までの募集期間終了後、審査、事業者との協議を進め、事業化に向けて取り組んでいきます。

市長として目指すのは「削るまち・任せるまち」ではなく「生み出すまち・共に創るまち」です。
共に支え、共に挑み、未来に誇れる碧南市を一緒に作っていきましょう。ぜひお力をお貸しください。