- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県碧南市
- 広報紙名 : 広報へきなん 2025年8月号 №1969
■魅力たっぷり「マツカサウオ」
沿岸の水深約30m~100mに生息し、日本近海では北海道積丹半島~九州南岸の日本海・東シナ海、青森県~九州南岸の太平洋、瀬戸内海、沖縄諸島に分布しています。名前の由来は、マツの実のように硬くてささくれだち、黒く縁取られた金色のウロコが特徴であることから「マツカサウオ」と名付けられたと言われています。また英名では、「Pinecone fish=マツぼっくりのような魚」、「Armor fish=よろいをまとったような魚」、「Pineapple fish=パイナップルのような魚」などと呼ばれています。
名前の通り硬そうなマツカサウオ、この特徴である硬いウロコを身にまとっているだけではなく、さらに背びれや腹びれに強力な硬いとげを持っています。背びれのとげは捕食者に襲われた時に互い違いに張り出し、腹びれのとげは体から直角に固定されて捕食者から身を守る武器となります。また、岩の間のような狭い隙間に逃げ込み、背びれと腹びれのとげを突っ張れば体は固定され、引きずり出されることはありません。さらにもっと面白いのが、この見た目とは裏腹になんと発光器を持っていて暗闇では顎の下辺りが光ります。
魅力たっぷりなマツカサウオ、ぜひ水族館に見に来てください。
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