くらし NISHIO WORLD REPORT マテ茶 アルゼンチンほか

■団らんのひと時、笑顔の真ん中にあるマテつぼ
アルゼンチンをはじめ南米で広く愛されるマテ茶は、ほのかな渋みと優しい甘さが特徴。1つの茶を囲んで語り合う習慣に、信頼とつながりの文化が息づいています。

▽「飲むサラダ」と呼ばれる健康茶
マテ茶は、常緑樹「イェルバ・マテ」の葉を乾燥・粉砕して作る健康茶。鉄分やビタミンが豊富で、「飲むサラダ」とも呼ばれます。マテつぼに茶葉を入れて湯を注ぎ、金属ストロー「ボンビージャ」で味わうのが伝統的な飲み方。鼻に抜ける香りとともに渋みと甘さが口に広がり、つい何度も味わいたくなる魅力があります。

▽「語らいの象徴」
ポットなどを入れたバッグを持ち歩き、どこでも茶を楽しむ――。南米の人々の日常に欠かせないマテ茶は、「語らいの象徴」です。家族や友人と、1つのマテつぼに入った茶を回し飲みしながら語り合う習慣には「あなたを信頼しています」という意味が込められています。マテつぼを囲む時間は、言葉以上に心を通わせるひとときなのです。

問せ先:地域つながり課
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