- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県新城市
- 広報紙名 : 広報しんしろ ほのか 令和7年12月号
今回は睡眠のお話です。「よく眠ること」は健康と良いパフォーマンスの基本です。睡眠不足は集中力や判断力を鈍らせ、肥満、糖尿病や心疾患のリスクを高めます。
野球の大谷翔平選手は、自己管理の柱として、毎日8〜10時間を目標に睡眠を確保し、昼寝も取り入れて体力回復を徹底しています。テニスのフェデラー選手は10時間近く眠り、バスケットボールのレブロン・ジェームズ選手は12時間に及ぶ睡眠と昼寝を組み合わせるといわれます。トップアスリートは、睡眠を「休む時間」ではなく「能力を磨く時間」とし、身体の回復を何より優先して考えています。
さらには、単に睡眠時間を優先するだけでなく「睡眠の質」も大切にしています。実際に、大谷選手は腕に着用したバンド状の装置で睡眠の質や身体の回復度を計測しコンディション維持に活用しています。睡眠の質は、睡眠時間、浅い眠り・深い眠りの割合、心拍数や体動を計測して評価することにより知ることができます。
睡眠不足に悩まされている現代人が簡便に睡眠時間や睡眠の質を知る方法があります。それは、スマートウォッチを腕に着けて眠ることです。実は私も活用している1人です。これにより、計測したデータは「よく寝たつもりでも実際は浅い眠りが多い」といった気づきを与え、生活習慣の改善につながります。
睡眠は、心身をリセットし、翌日の集中力や感情の安定に繋がる「最強の投資」です。自分の睡眠を可視化して知ることは、健康維持や仕事の成果に直結します。大谷選手が練習や食事と同じく、睡眠を戦略的に位置づける姿勢は、私たちの日常にも大いに生かせるはずです。
文責
名古屋大学 大学院医学系研究科 人間拡張・手の外科学 教授 山本 美知郎(やまもと みちろう)
問合せ:総合政策課
【電話】23-7696
