- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県大府市
- 広報紙名 : 広報おおぶ 2026年2月1日号
■あの日の悔しさを原動力に
中村駿希(しゅんき)さん
8月24~29日に開催された第70回全国高等学校軟式野球選手権大会で史上初となる4連覇を達成し、国民スポーツ大会も2連覇した岐阜県の中京高等学校。2年生ながらチームの要であるキャッチャーとして背番号「2」を背負い、攻守ともに大きく貢献したのは中村駿希さん(梶田町)です。「先輩たちにとっては最後の大会です。下級生として絶対に負けたくありませんでした」と大会を振り返ります。
野球を始めたきっかけは、兄が北山スポーツ少年団に所属していたこと。次第にピッチャーとバッターの間に生じる駆け引きの面白さにひかれ、進学した大府北中学校では野球部に入部します。
中学3年生の時、大府北中学校野球部は東海大会を制し、全国大会の決勝まで勝ち進みました。そして迎えた決勝。東海大会の決勝では勝利した相手に、惜しくも敗戦してしまいます。あと一歩で優勝に手が届いたのに―。その悔しさが彼の野球に対する考えを変えます。「全国制覇を成し遂げたい」その一心で全国屈指の強豪・中京高等学校に進学し、レベルの高い環境で野球を続けます。
熾烈(しれつ)なレギュラー争いを勝ち抜き、1年生からベンチ入り。2年生になり正捕手の座をつかみ取りますが、その道のりには越えるべき壁がありました。キャッチャーはチームの司令塔として、たとえ相手が先輩であっても指示を出す必要のあるポジションです。
「自分から前に出るタイプではない」と話す中村さん。ある練習試合で、監督から「もっと自分を出せ!」と叱責(しっせき)を受けたことをきっかけに、少しずつ周囲へ指示を出すようになります。中村さんの性格をよく知る先輩たちからも「遠慮するな、どんどん声を掛けてこい」と背中を押され、自分の言葉で試合を作るキャッチャーへと成長。大会連覇に大きく貢献しました。
「親の支えがあってこそ野球ができています。日本一という結果で感謝を伝えたい」と語る中村さん。最終学年の今年、キャプテンを担います。先輩たちの偉大な成績を引き継ぎ、大会連覇に向けて、熱い挑戦は続きます。
