- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県尾張旭市
- 広報紙名 : 広報おわりあさひ 2025年8月号
■歌姫 ID:34636
夏休み気分で、今月は趣味の話を。今年は、シンガーソングライター・中島みゆきさんのデビュー50周年の記念すべき年です。私にとってのディーバであり、実は彼女には「歌姫」というタイトルの楽曲もあります。名曲ですので、初耳の方は是非聴いていただきたいです。
私が予備校生だった昭和50年、ヤマハ音楽振興会主催の『ポピュラーソングコンテスト』、そして『世界歌謡祭』で、彼女は「時代」を引っ提げてグランプリを受賞。正に私の青春ど真ん中。彼女も出演していたヤマハ提供の音楽番組『コッキーポップ』は、あの時代、日本の若者文化、音楽シーンを間違いなく牽引していました。
そして、昭和54年にスタートしたニッポン放送『中島みゆきのオールナイトニッポン』は、当時の私たち大学生にとっては神番組です。テンション高く明るく元気一杯、軽妙な語り口に驚きつつも、曲想とのギャップを楽しみながら毎晩聞いていました。
時代や世代を超え、何故、彼女の楽曲はこれほど多くの人々を感動させることができるのでしょう?
「みゆきワールド」は表現力と感受性の結晶で、それが時には人生の応援歌となり、神様の如き囁きに結実します。
日常を切り取って、比喩的に描写する圧倒的な才能によって、聞き手は自分だけの「意味」を楽曲から受け取ることができます。独特のブレス、力強い声質で心に響く「みゆき節」の底なし沼に、私たちはどっぷりとハマり、心地よく眠るのです。
ちなみに、私の一番の推しは、デビュー曲「アザミ嬢のララバイ」。
彼女の伝説は、ここから始まったのです。
