くらし 特集 わたしたちのくらしを支える水

毎日の食事や洗濯、手洗いなど、わたしたちのくらしに欠かせない「水」。当たり前のように使っている水は、川や地下水から取水され、さまざまな過程を経て家庭に届けられています。
しかし、近年、設備の老朽化や財源確保などの課題もあり、水道事業を取り巻く環境は厳しさを増しています。これからも安心して水を使えるよう、水道の今と未来について考えてみませんか。

■岩倉市の水道事業の沿革
岩倉市の水道事業は昭和46年に創設され、50年以上が経過しました。
これまでに2期にわたる拡張事業を行い、給水人口・給水量の増加に対応してきました。
平成20年度からは、一部の業務を民間業者へ委託し、業務の効率化や経費削減の取り組みを実施しています。

■いわくらの水はどこから来るのか~水道水ができるまで~
普段何気なく使っている水が、どこからやってくるのか知っていますか?実は水はまちに届くまでに、いくつもの施設を通りながら、長い旅をしています。その道筋をたどると、くらしを支える仕組みが見えてきます。

■これからも水が「当たり前」であるために~水道事業を取り巻く現状と課題~
◇料金収入の減少
水道事業は、主に市民の皆さんからいただく水道料金で運営されています。しかし、節水機器の普及やライフスタイルの変化により、使用水量は年々少なくなっており、そのため、水道料金の収入も減少しています。

水道料金収入の推移(H27~R6) ※水道基本料金の免除は反映していません

◇受水費の増加(県水への依存)
市内に供給されている水道水のうち、県水の割合が高くなっており、受水費の負担が大きくなっています。
・県水
愛知県から購入する水道水のこと
・自己水
岩倉市の水源(地下水)から取水した水のこと
・受水費
県水の購入費用のこと

◇水道管の老朽化と更新
東日本大震災、熊本地震、能登半島地震と地震が続くなか、南海トラフ地震の危険性も日々高まっています。地震に強い水道にするため、老朽管の更新や耐震化の推進が必要となります。
また、市内には法定耐用年数(40年)を超えた水道管が全体の約3割を占めており、老朽管の更新費用が増加していく見込みです。

◇資材や人件費の高騰
水道管や施設の更新・修繕には、多くの資材や専門的な技術が必要です。しかし、近年の物価高騰の影響により、費用が増大しています。
また、技術系人材の不足も深刻です。水道分野は専門知識や経験が求められるため、人材を確保することが課題となっています。

建設事業費の推移(H27~R6)

「財源不足!」

(1) 業務の効率化を図り経費削減に努めます。
(2) 国の補助金や企業債を活用します。
(3) 経済・社会情勢に応じた適正な料金体系の検討を行います。

■安心を支える舞台裏~耐震性のある水道管に更新しています~
水道管は道路の下にあり、普段は見えませんが、安全で安心な水を届ける大切な役割を担っています。その役割を支えているのが、水道管工事です。

◇舗装版撤去
地中を掘るために、アスファルト舗装を撤去します。

◇掘削
地面を掘り、新しい水道管を設置するスペースをつくります。

◇管布設
新しい水道管を設置します。

◇埋戻
水道管を地中に埋めて、地上を通れるようにします。

◇完了
舗装を復旧したら、工事完了です。

■「もしも」を考える~災害時の断水に備えて~
地震や台風などの災害が起こると、水道が使えなくなる「断水」が発生することがあります。水は飲むだけではなく、トイレや手洗いなど生活を支える大切なものです。いざというときに慌てないためには、日頃からの備えが欠かせません。家庭でできる水の備えについて考えてみましょう。

◇飲料水を用意
1人1日3リットルを目安に、1週間分の飲料水を備えましょう。

◇風呂の残り湯を貯めておく
トイレを流したり、掃除に使う水として、役立ちます。

◇生活用水を確保
洗面器やポリタンクに水をくみ置きしておくと安心です。

◇水が使えない場合は…
ウェットティッシュや手指消毒薬を用意。食器は使い捨てのものを使いましょう。

■最後に~将来にわたり、水を届けるために~
水は人々の生活や経済の活動に欠かすことができない最も基本的なライフラインです。水道管をはじめ老朽化した水道施設の更新事業を先送りすることのないよう財源の確保を行いながら、持続可能な水道の実現を目指してまいります。

問合先:上下水道課上水道グループ
【電話】38-5815