くらし つながり、かがやく三重の未来

三重で地域の発展や課題解決に貢献している人・団体を紹介

桑名市 天元工業株式会社 佐藤(さとう)吉幸(よしゆき)さん
愛知県生まれ。縁あって建設業の世界へ。現場で身に付けた知識・経験を生かし、施工管理を担う若手技士。

■建設工事を通して、地域・会社に貢献したい!
▽建設業に就職したきっかけは?
もともと、石川県の大学で建築を学んでいました。その後、一度は地元の愛知県に帰りましたが、大学で出会った友人が「一緒に働かないか」と声をかけてくれて、天元工業に入社しました。建築とちがって土木については全くの初心者でしたが、それでも「一度やってみよう」と思い、建設業の世界に飛び込みました。

▽どのような仕事をしていますか?
入社後は現場作業員として約3年間、汗を流しながら仕事を覚えました。徐々に施工管理の仕事に携わるようになり、昨年には1級土木施工管理技士の資格を取得して、一つの現場を最初から最後まで担当できるようになりました。今年は、三重県から若手技術者として優良工事表彰もいただきました。
現場作業員の経験をさせていただいたおかげで、「この作業はこのくらい時間がかかる」、「夏場は作業が厳しい」といった感覚が身に付き、それが今の管理業務に生きています。
また、最初に作業員の先輩方と一緒に仕事ができたのがやはり大きいと思います。信頼関係を築けているので、どのように工事を進めるかを相談しながら進めることができています。大変なこともありますが、部活動のように、みんなで一つの目標に向かって動いているのが楽しいですね。

▽やりがいと大切にしていることは?
建設業の魅力は、やっぱり「ものづくり」なので、関わった工事が形として残り、「これを自分が作ったんだ」と思える瞬間が大きなやりがいです。現場では、作業員の方々とのコミュニケーションや、地域の方との会話も大切にしていて、顔を覚えてもらえると、工事への理解や協力を得やすくなると感じています。
私たちの会社は、家賃手当や資格取得支援、お弁当の支給など福利厚生が充実していて、安心して働ける環境が整っています。そうした支えに応えるためにも、地域や会社に貢献できるよう、好奇心と探求心を忘れず、何事も「やってみよう」という気持ちで挑戦しています。建設業は社会を支える基幹産業で、いつの時代もなくてはならない仕事です。若い世代の人には、もし進路に迷うことがあれば、一度飛び込んでみてほしいです。僕自身、何も知らずに飛び込んで「悪くないな」と思えたので、同じように挑戦する仲間が増えてくれたらうれしいです。

三重県では、建設業の魅力をアニメやマンガで発信中です。ぜひご覧ください!

※「県政だより みえ」8月号(令和7年8月1日発行)の本コーナーでご紹介した伊勢市地域おこし協力隊(伊勢根付継承・啓発部門)の田中彩音さんは、現時点で伊勢根付彫刻館を拠点とした活動はされていません。