文化 第3回文化財紹介コラム

■20年ぶりの大改訂!『松阪市の指定文化財案内』
平成18年3月に発行された本誌を、市制20周年記念として大改訂。前回から約60件増加した、松阪市内の指定・登録文化財276件全ての解説を掲載します。本コラムでは新たに収録する文化財の一部をご紹介します。

▽国指定重要文化財 松浦武四郎関係資料
1,505点/江戸~明治/平成20年7月10日指定、平成28年8月17日員数変更

松浦武四郎は、文化15年(1818年)に生まれた幕末期の北方探検家で、小野江町の伊勢街道沿いで生まれ育ちました。
武四郎は、弘化2年(1845年)から安政5年(1858年)にかけて6回にわたり、ロシアとの緊張関係にあった蝦夷地、樺太南部などの調査を行い、詳細な調査記録と地図を作成しました。明治政府で開拓使の判官を務め、それまでの「蝦夷地」に代わる「北加伊道」の名を提案し、明治2年(1869年)に「北海道」と改称されました。本資料群は武四郎の事績を伝えるとともに、幕末から明治にかけての政治や文化、北海道の様子を知る上で貴重な資料であり、松浦武四郎記念館で保存、公開されています。

問合せ:文化課
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