くらし まちかどキラリ

中川桃子さん(御幸町)


4歳からの夢だった看護師になるため大学へ入学。4年生になり卒業試験と看護師・保健師の受験を控えた11月、突然体調を崩し、白血病の告知を受けました。闘病生活をしながら勉学に励み、いずれの試験にも合格。白血病を乗り越え、大学病院で看護師として働いていた頃のことを、「闘病生活は嫌でつらかったけど、その経験は患者さんに寄り添い、希望になるための試練だったのかもしれない」と振り返ります。
6年後の平成29年に結婚。その3カ月後、白血病が再発したことがきっかけで視力を失いました。「『まさか自分の目が見えなくなるわけない』と他人事のように考えていましたが、どれだけ時間が過ぎても見えない。生きることを終わりにしたい」と考えました。
しかし、令和4年に亀山に戻り、「飲食店の店員さんが店の外の段差まで教えてくれたことや、家族や友人、まちの人の優しさが私の閉ざされた心の扉を開けてくれ、前向きになれました」と話します。
現在、UDアドバイザーとして、市内の小・中学校、高等学校のほか、市外でも講演活動に奔走。「私の実体験を聴いた人が、『相手の立場に立って行動できる』こと。それが共生社会につながっていくと思います。たくさんの人に聴いてほしいので、地域の集まりにも呼んでください」と意気込みます。
「亀山は、白杖を持って駅前を歩いていると、『どちらまで行きますか?お手伝いできることはありますか?』と声を掛けてくれる人がいる優しいまち。亀山に戻って来て良かった。私が支えられた分、誰かの役に立ちたい。そう思えるのは、目が見えなくなったおかげかな」と中川さん。講演を通じた活動は続きます。