くらし 歴史博物館へ行こう【2月】

5万点を超える収蔵資料の中から、学芸員おすすめのイッピンをご紹介します。
今回ご紹介するのは、20世紀を代表する映画監督の衣笠貞之助(きぬがさていのすけ)が、故郷亀山への想いを綴った詩「故山遠慕(こざんえんぽ)」の原稿と顕彰碑です。歴史博物館では、脚本や原稿、写真など、衣笠貞之助に関する1,000点以上のコレクションを所蔵しています。
衣笠貞之助(1896~1982)は、本名を小亀貞之助といい、明治29(1896)年に現在の亀山市本町の煙草屋を営む小亀家に生まれました。18歳で新派の役者となり、大正9(1920)年には「妹の死」で映画監督となります。以降、約120本もの映画を制作し、中でも「狂つた一頁」、「十字路」、「地獄門」の評価は高く、昭和29(1954)年には「地獄門」でカンヌ国際映画祭グランプリとアカデミー外国語映画賞を受賞しました。
京都に自宅を構え、東京や海外を行き来しながら映画を撮り続けた衣笠貞之助。「故山遠慕」には、遠く離れた故郷亀山の景色を思い出そうにも、歌川広重の浮世絵を思い浮かべてしまう心境が綴られています。歴史博物館の屋外にはこの原稿を刻んだ顕彰碑が建っており、休館中もご覧いただけます。

令和7年10月1日から令和9年3月31日まで休館していますが、寄贈、寄託のご相談は受け付けています。
詳しくは、歴史博物館へご連絡ください。

問合先:歴史博物館
【電話】83-3000