くらし 市制施行20周年を迎えて

■熊野市長 河上敢二

熊野市は、平成17年11月1日に旧熊野市、旧紀和町が合併し20周年を迎えました。
この20年間、皆さんに「合併して良かった」と心から思っていただけるよう、「住民の皆さんの一体化を図ること」、「進行する人口減少・少子高齢化に対応し市勢発展を図ること」を重要課題と掲げ、様々な施策を進めてまいりました。
まずは全線開通した熊野尾鷲道路です。「命の道」として国に強く要望し続けた結果、想定よりも10年以上早く開通し、本市の中京圏とのアクセスが劇的に改善されました。また、これを活かし、鬼ヶ城センターなどの観光拠点の整備を進めたことにより、地域経済の活性化や多くの雇用を生み出すことができました。
次に大きな経済的効果をもたらしているのがスポーツ集客です。くまのスタジアムを拠点にソフトボール、野球、ラグビーなど様々なスポーツ大会や合宿などを誘致した結果、スポーツ交流による宿泊者数は、令和6年度には約4万人となり、大きな経済的効果を生み出すまでになりました。
産業振興では、農業において「夢工房」などの整備により特産品の高付加価値化と販路拡大を支援し、林業では全国に先駆け熊野材を使った住宅建設に商品券を支給する取組を実施してまいりました。水産業では県下初の衛生管理型水産物荷さばき施設を整備し、商工業では、「オール熊野フェスタ」などを開催し賑わいを創出するとともに、工業団地の整備等により新たな雇用創出にも結び付けました。
福祉の面では、見守り活動の強化による孤独死の未然防止、乗合タクシーなどの導入による交通空白地の解消を実現しました。子育て支援では、おむつ無料支給、小中学校給食費の無料化、奨学金拡充・返還支援など、支援内容をより一層充実させ、県内はもとより全国でもトップレベルの手厚い施策を展開いたしました。
防災対策では、東日本大震災や紀伊半島大水害の教訓を踏まえ、「全市民が生き抜く」ための対策に力を注いでまいりました。小中学校の耐震化、津波避難タワーや避難路整備などハード面での対策を推進するとともに、防災講話や避難訓練を重ね、ソフト面での防災力の向上にも努めてまいりました。
市制20周年を迎えた今、これからの10年、そしてその先を見据え、「豊かな自然と歴史の中で人がかがやく、活力と潤いのあるまち・熊野」という本市の将来像を確固たるものとするため、引き続き「働く場の創出」、「福祉・健康づくりの推進」、「市民の安全・安心の確保を図る防災対策」に力を入れて取り組むとともに、人が輝き活躍し活力と賑わいのある地域社会を実現するため、行政と市民の皆さんが一致団結し、「オール熊野」でまちづくりを推進してまいります。
市民の皆さんにおかれましては、活力ある熊野市にするため、より一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。