- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県伊賀市
- 広報紙名 : 広報いが 2026年1月号
正月のことを新春とも言いますが、旧暦を用いていた明治5(1872)年までは1月から3月を春と呼んでいました。春の到来を告げる梅の花は広く愛され、芭蕉さんも多くの句を詠んでいます。今でも身近な道具の中に梅の模様などを見つけることができますが、芭蕉さんの句のなかには、鏡に彫り込まれた模様を詠んだ句があります。
※句は本紙をご覧ください。
元禄5(1692)年、49歳の正月に詠んだ句です。鏡は表に姿を映し、裏に意匠を凝らした模様を彫り込むことが多く、人目に触れにくい場所に春を見つけた芭蕉さんの喜びが伝わってきます。
晩年を迎えた芭蕉さんは門人に、これが最後の歳旦句(正月を祝う句)になるかもしれないから苦心して詠んだと伝えています。この句は2年後に発刊され、芭蕉さんが編集に深く関わった『続猿蓑』に掲載されていることから、芭蕉さんのお気に入りの句であったのでしょう。
◆芭蕉翁記念館企画展
「「俳聖」になった芭蕉」
1月9日(金)~3月8日(日)
◆学芸員による展示解説会
2月11日(水・祝)
午後1時30分~2時30分(要入館料)
問合せ:
・文化振興課【電話】22-9621【FAX】22-9619
・芭蕉翁記念館【電話】21-2219
