くらし まちの話題(2)

■天王祭で無形民俗文化財「かんこ踊り」を奉納
有爾中にある宇爾櫻神社で10月5日に天王祭が行われ、明和町無形民俗文化財に指定されている「宇爾櫻神社天王踊(別名:有爾中かんこ踊り)」が奉納されました。
この踊りは疫病退散、五穀豊穣、家内安全を願って天王祭の際に奉納するもので、江戸時代中期には始まっていたといわれます。昭和31年には伊勢神宮にも奉納しました。
昭和35年から22年間は担い手不足などで途切れましたが、昭和57年に住民有志による保存会が復活させて、現在は有爾中天王踊保存会によって踊りが伝承されています。例年は7月に開催していましたが、熱中症対策のため令和6年から10月に変更しています。
例年は小学生が花や扇を持ったり腰蓑をつけて踊り、大人は赤熊(しゃぐま)と呼ばれる飾り物をかぶって鞨鼓(かんこ)を叩きながら踊ります。当日はあいにくの雨で赤熊はつけずに踊りました。

■いつきのみや観月会 2000本のロウソクで幻想景色
斎宮の月夜に秋の気配を感じてもらおうと、いつきのみや歴史体験館とその周辺で10月5日、「いつきのみや観月会」が開催されました。当日はあいにくの天候で月を見ることはできませんでしたが、御舘(みたち)広場にはクレーンで釣り上げた巨大な月のオブジェ「斎宮アートムーン」が登場しました。本物の月のように輝き写真スポットになっていました。
観月会は、一般社団法人明和観光商社が斎宮跡のPRと訪れた人に古(いにしえ)の斎宮の秋の夜に思いを馳せてもらおうと実施しており、今回で22回目になります。
いつきのみや歴史体験館では「月の祝詞~満月と斎王の祈り」と題して、ススキ奉納の儀が執り行われました。琴と尺八の演奏に合わせて第40代斎王役の菅尾彩夏(すがおあやか)さんが十二単姿で月にススキを捧げました。
会場の「斎宮月夜市」では、料理やスイーツ、飲み物が楽しめるキッチンカーが数多く並び来場者が舌鼓を打っていました。また、いつき茶屋では地元の茶会グループ「斎王会」による抹茶と和菓子が振舞われました。
斎宮跡歴史ロマン広場には約2000本のロウソクが灯され、幻想的な雰囲気のなか、来場者が散策を楽しんでいました。