文化 町長コラム「石仏庵」国史跡から世界遺産へ

熊野三山への歴史を考える上で貴重な遺跡として、原の「石仏庵」が国史跡に追加指定されることになりました。昨年末(12月19日)、国の文化審議会が答申、正式には本年3月に追加登録される見通しです。
古来、熊野参詣の巡礼者が道中の安全祈願のために立ち寄った「石仏庵」には、文化2年(1805)「巡礼道引観世音(じゅんれいみちびきかんぜおん)」と銘のある標石や、文化5年(1808)につくられた観音堂と三十三体の観音石仏が当時のまま現存し、江戸時代中期以降、熊野三山へ向かう巡礼者が立ち寄る貴重な礼拝施設であったことが明らかで、その必要性が認められました。
世界遺産熊野古道はサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(フランス・スペイン)に次ぐ、街道として登録された2番目の世界遺産です。「石仏庵」もいずれ世界遺産に登録されることを願っています。今日まで原区の皆様が大切に管理され、江戸時代以来の状態を良好にとどめています。そのおかげです。感謝申し上げます。
また、田丸城跡は北畠親房が築城してから690年を迎えました。先人が守ってこられた貴重な文化財は郷土の誇りであります。次の世代に伝えていかねばなりません。

1月13日町長室にて 辻村修一
※「辻村」の「辻」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。