健康 こんにちは保健師です! その229

◆今月のテーマ
9月10日~16日は自殺予防週間 あなたの一歩が「命」を救う
厚生労働省が令和3年度に実施した意識調査によると、4人に1人が「これまでに本気で自殺を考えたことがある」と回答しています。たとえ自分自身が自殺を考えたことがなくても、まわりには自殺を考えるほど悩んでいる人がいるかもしれません。
いつも顔を合わせる人が最近元気がないなど、いつもと違っていたら、まずは勇気をもって「どうしたの?」「よく眠れている?」などと声をかけてみましょう。

◇ゲートキーパー「命の門番」
悩みや苦しみを抱えている人は、外からは気づかれにくいサインを発していることがあります。
そんなサインに気づき、そっと声をかけ、耳を傾け、必要な支援へとつなぎ、そばで見守る人のことを、「命の門番」という意味で「ゲートキーパー」と呼びます。
ゲートキーパーには、特別な資格や専門的な知識、カウンセリングの技術などは必要ありません。日常の中でできる小さな気づきや行動こそが、ゲートキーパーとしての第一歩です。

◇ゲートキーパーの役割
(1)変化に気づく
家族や仲間の変化に気づいて声をかける。
(2)じっくりと耳を傾ける
本人の気持ちを尊重し耳を傾ける。
(3)支援先につなげる
早めに専門家に相談するよう促す。
(4)温かく見守る
温かく寄り添いながらじっくりと見守る。

(1)~(4)のうち一つでも行動することが、悩んでいる人の大きな支えになります。
ゲートキーパーは、だれでもなれる存在です。できることから行動し、だれも自殺に追い込まれることのない社会を目指しましょう。