子育て 中学校における「公的部活動の保障」に取り組みます
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- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県近江八幡市
- 広報紙名 : 広報おうみはちまん 2025年5月号
■部活動の現状と課題
少子化が進む中で、将来にわたって子どもたちがスポーツ・文化芸術活動に親しむことができる機会を確保しようと、現在、中学校部活動の改革が行われています。全国的には、部活動を地域のスポーツクラブなどに移行する地域展開が進められ、本市でも地域展開の実現に向けて話し合いを重ねてきました。しかし、生徒が校区外に移動する必要がある、受け皿がないといった課題があり、なかなか改革が進みませんでした。
これらの課題を受け、本市では地域展開の取り組みを継続しつつも、これまで部活動の担ってきた意義や教育的な価値を再確認し、4月から地域と連携しながら「公的部活動の保障」に関する取り組みとして、部活動の運営体制を強化支援していきます。
■公的部活動の保障とは
行政側からのアプローチによって、これまでと変わらず、部活動が継続できるように保障することです。
部活動の運営体制は、これまで主に教職員と少数の部活動指導員によって支えられてきましたが、新しい取り組みでは、行政職員(部活動主事)も部活動業務を行います。
▽イメージ図
■本市が目指す部活動のすがた
・部活動の意義を継承、発展させ、多様な子どもたちに魅力あるスポーツ活動体験と文化的活動体験の機会を保障する
・部活動を通して「生き抜く力」を醸成する
・教職員のワークライフバランスを改善し、授業や子どもたちへの指導に取り組める環境をつくる
■生き抜く力を子どもたちに!
今回は3つの取り組みをご紹介します!
◆取り組み01 部活動主事を中学校に配置
「部活動主事」とは、部活動全体をコーディネートする、教員免許を持つ行政職員のことです。市立4中学校の各校に2人ずつ配置し、主に下記の業務を行います。
・学校・関係機関との連絡調整・事務
・部活動指導員の採用・統括
・スポーツ・文化事業などへの協力・支援
・トラブルなどの対応
・部活動の指導
○部活動主事からひと言メッセージ
・石塚春輝(はるき)
自分にできることを通して、生徒の力になれたらと思っています。出身は近江八幡です。地元に恩返しできるよう努めます。
・山内脩也(しゅうや)
部活動や学校生活を保障するだけでなく、私自身が生徒にとって相談できる存在でありたいです。
・福井詠美(えみ)
生徒には部活動を通じてたくさん学んでほしいです。仲間との絆を磨き、自分に自信をつけられるよう支援していきます。
・田島輝乃(あきの)
部活動での経験は、今の自分の人生に役立っていると感じます。青春の一部といえる部活動を、よりよいものにしていきたいです。
・奥野雄也(ゆうや)
学生時代は野球部に所属していました。部活動が中学校生活の思い出の1つだと思ってもらえるように、精一杯頑張ります。
・小林薫(かおる)
地域移行ではなく、部活動の存続という考えに共感しました。生徒が全力で部活動に取り組めるよう、私自身も精進します。
◆取り組み02 部活動指導員の拡充
「部活動指導員」とは、各部活動を専門に指導する職員のことです。必要な部に指導員を配置し、指導体制を強化していきます。
現在、指導員を募集しています。
詳しくは次ページをチェック!
◆取り組み03 環境整備
充実した環境とするため、下記のことに取り組んでいます。
・備品購入や施設改修など、部活動環境の整備
・チーム連絡や予定管理などができる専用アプリの導入
・スポーツ・文化活動を体験するイベントの企画・実施
・小学校のクラブ活動や高校との連携・合同練習
・生徒のニーズに応じた新しい部活動の検討・創設
■そのほか地域クラブ活動も実施中!
地域クラブ活動とは、地域と学校の連携・協働で、主に休日を中心とした、市内の生徒であれば誰でも参加できるクラブ活動のことです。現在は八幡⻄中学校でラグビークラブ、八幡中学校でソフトボールクラブが地域クラブとして活動しており、今後はまちづくりクラブなどの文化的クラブの創設・活動も行います。
・今後、部活動の取り組みを隔月で紹介していきます♪