文化 甲賀の文化財

◆「須恵器(すえき)」に触れてみませんか?
「須恵器」とは、古墳時代から平安時代にかけて広く普及した青灰色(せいかいしょく)の硬質なやきものです。
ロクロによる成型技術を用い、丘陵の斜面を利用して築かれた窖窯(あながま)で焼かれたのが特徴です。本格的な窯の導入によって、従来の野焼きでは達し得なかった約1,100度の高火度焼成が可能となり、焼成の最終段階で窯を閉塞(へいそく)することで胎土中(たいどちゅう)の鉄分が還元(かんげん)され、須恵器特有の青灰色で非常に硬い器が生み出されました。
市内では近江最古の須恵器窯と位置付けられている、泉古窯跡(いずみこようあと)(水口町泉)があります。泉古窯跡は、水口丘陵の南斜面に築かれ、杯(つき)(蓋・身)、高杯(たかつき)、甕(かめ)、壺(つぼ)などが焼かれていました。
これらの製品は大阪府の陶邑古窯跡群(すえむらこようせきぐん)の製品にみられる技術や形態に類似しており、甲賀への技術伝播(ぎじゅつでんぱ)は陶邑から直接的に導入されたものと考えられています。
その背景には、当時最大の須恵器生産地であった陶邑古窯跡群を掌握するヤマト政権と甲賀の首長との密接なつながりがあったと推測されています。須恵器は単なる生活道具にとどまらず、古代社会の技術や政治的関係を映し出す重要な文化財なのです。
こうした須恵器に直接触れていただける体験イベントを、甲南ふれあいの館で開催します。本物の土器に触れ、手のひらでその重みや質感を確かめながら、歴史を体感してください。

◆〔イベント〕「ほんもの」にふれる週末 さわってびっくり!土器ってこんなにおもしろい
日時:2月21日(土) 10時〜16時
随時対応(1回あたり10~15分程度)
場所:甲南ふれあいの館
対象:どなたでも(お子さまから大人まで楽しめます)
参加費:無料・申込不要

問合せ:歴史文化財課 埋蔵文化財係
【電話】69-2251【FAX】69-2293