- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県甲賀市
- 広報紙名 : 広報こうか 2025年11月1日号
◆油日神社の文化財群
油日神社は南鈴鹿の霊峰・油日岳のふもとに鎮座します。一説には、油の火のような光を放った伝説から名が付けられたと伝え、主祭神は油日大明神で、平安時代の記録にも登場します。聖徳太子がこの地に神を迎えたとされ、中世には甲賀武士たちが軍神として信仰し、ここに集まって情報交換や戦術を語り合ったと伝わります。明応4(1495)年建立の本殿は武士たちの寄進によるもので、甲賀の総社(そうしゃ)として甲賀衆にとって精神的な拠(よ)り所となっていました。
境内の本殿・拝殿・楼門・回廊は国の重要文化財に指定されていて、5年に一度行われる奴振(やっこふり)は滋賀県選択無形民俗文化財となっています。油日神社の文化財群は、中世における神社の景観や甲賀武士の姿を今に伝える貴重な存在です。
問い合わせ:忍びの里伊賀甲賀忍者協議会事務局
伊賀市観光振興課【電話】0595-22-9670
甲賀市観光企画推進課【電話】0748-69-2190
