- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県野洲市
- 広報紙名 : 広報やす 令和7年11月1日号
■『問題行動』は誰の問題?
『問題行動』についてどんなイメージを持っていますか?「暴力・暴言」「対人トラブル」「ひきこもり」などのさまざまな行動が『問題行動』として扱われていますが、その原因は、行動を起こしている本人にあるように捉えられることが多いのではないでしょうか。
近年、海外を中心に『問題行動(Problem Behavior)』という言葉ではなく、『チャレンジング行動(Challenging Behavior)』という言葉を用いる動きがあります。これは、行動上の問題は行動を起こしている本人の内側にあるのではなく、環境との相互作用の中で生じるものであるという考えに基づいています。つまり、問題は本人側だけではなく、支援者や社会側がチャレンジすべきものと捉え、本人を変えようとするのではなく、支援している周囲の関わりや環境が変わることで、本人の行動も変わる可能性があるということです。
例えば、幼稚園に通うAさんが『友だちをたたく』ことがあったとします。これを『やんちゃな子』とか『我慢が利かない』などAさん本人の問題と捉えてしまうと、「そんなことしちゃダメ」「我慢しなさい」と言い聞かせて対応することになりがちです。
しかし、よく観察してみれば、Aさんのお気に入りのおもちゃを他の子が使っている時に『友だちをたたく』ことが多いことが分かったり、さらにAさんがそのおもちゃが欲しいからたたいていたことが分かるかもしれません。そうなると、Aさんに注意して言い聞かせるのではなく、「(おもちゃを)貸して」と言えるように支援することが問題解決のために有効なアプローチとなってきます。
発達障がいのある人に、行動上の問題を抱えている人もおられます。そんな時は『チャレンジング行動』として捉え、どんな環境との相互作用で生じているのかという視点で考えることで、よりよい支援につながるケースもあります。発達支援センターでも一緒に『チャレンジング行動』の支援について考えることができますので、お困りの際はご相談ください。
問合せ:発達支援センター
【電話】587-0033【FAX】587-2004
