- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県竜王町
- 広報紙名 : 広報りゅうおう 令和8年2月号
■お互いの敬愛
歳を重ねると、来た道をよく振り返ることがあります。誰しもが「思い通りに行かないな」、「本当にこれでいいのかな」と感じることがあるのではないでしょうか。しかし、いくら考えても過去へは戻れないし、この人生を親子・夫婦であっても代わることはできません。「なんと厳しい命なのか」と思わざるを得ませんが、翻(ひるがえ)ってみれば「誰も代われない大切な命だからこそ」とも言えます。その意味では、「自分で引き受けるしかない」道なのだと思います。今、「終活」を迫られる私たちですが、この「思い通りにならない人生」をどう締めくくり、どのようにして受容すればいいのか考えさせられます。
今日の社会において、医療や福祉が整備されていることは、本当にありがたいことだと思います。しかし、それに従事する人たちの処遇や労働環境の整備は十分とは言えない状況です。また、行政の保護が必要な人にとっては、受益者負担の制度が生活のひっ迫につながってしまっているかもしれません。一人ひとりにとって、やさしい社会であることが望まれます。
その実現にあたり、誰もが人間として幸せに人生を締めくくれるよう、お互いの敬愛を大切にしたいものです。
文:人権擁護委員
