くらし 綾部発情報すくらんぶる135:伝統産業「黒谷和紙」大阪・関西万博で国内外にPR

市は6月23日から29日までの1週間、大阪・関西万博「関西パビリオン京都ゾーン」に黒谷和紙を出展。訪れた約1万人に本市の伝統産業の魅力を発信しました。

■身近な暮らしに和紙を
会場には生成(きな)りの和紙のほか、財布や名刺入れなどの民芸品、丹後ちりめんの職人が和紙の糸と絹糸で織った布やストールを展示。手漉(す)きの伝統を守りつつ、時代とともに変化し続けている黒谷和紙の挑戦と可能性を表現するとともに、身近な暮らしに和紙を取り入れることを来場者に提案しました。
また、黒谷和紙協同組合と観光協会のホームページにアクセスできる二次元コードを記載した和紙カードも配布。黒谷町での紙漉き体験や本市での旅行プランなども紹介しました。

■触れる展示で魅力発信
ブースの特徴は、普段目にすることのないものや、貴重なものまで〝触(さわ)れる展示〞にしたこと。和紙の原材料である楮(こうぞ)の木や劣化せず美しさを保っている50年前に作られた和紙の本などを展示しました。来場者は、実物を手にしながら/楮の黒い皮を削(そ)いだ、白い皮が主原料/手漉き和紙は長い繊維が複雑に絡み合うため丈夫/劣化しにくいもののみで製造されているため長期保存に向いている/文化財修復にも重宝されている/コースターなどの加工品やストールは多少の水濡れにも強い―など、製造工程や活用方法、特長などの説明に聞き入り、和紙の魅力を発見していました。

◇10月には「茶」を出展
本市からは10月1日に、市茶生産組合と連携して特産品の「茶」を出展する予定です。茶を使ったスイーツの販売、茶のおいしい入れ方体験など、本市の魅力をピーアールし、観光誘客につなげます。

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