くらし 3セク3社決算報告 経営安定へ取り組み着実に
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- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府綾部市
- 広報紙名 : 広報あやべねっと 令和7年7月号
市内の第3セクター3社がこのほど、定時株主総会を開催。昨期の事業・決算を報告し、今期の事業計画などを決定しました。今期も、3社それぞれ経営安定に向けた取り組みを着実に進めます。
■緑土―あやべ温泉
◇地道な改善重ね黒字化目指す
睦寄町のあやべ温泉などを運営する緑土(仲久保政司社長)は5月28日、定時株主総会を開催。純損失1571万円を報告しました。
同社は、昨年5月に経営陣を刷新し、常勤取締役を4人から1人に削減。人件費を中心に経費抑制を図るとともに、業務の効率化を進めました。一方で/レストランメニューの見直し/SNSでの情報発信/季節ごとのイベント開催―に取り組むなど、集客に注力。こうした収益改善の結果、昨年10月から本年3月までの下期では73万円の黒字を確保しました。
今期は、経営基盤を強化するため、4月に温泉入浴料と二王公園キャンプ場の使用料を改定。車が乗り入れられるようリニューアルしたキャンプ場には今後、水場を増設する計画です。利便性をさらに高め、施設の利用促進につなげます。引き続き経営改善に努め、市の観光拠点の一つとして持続可能な運営を目指します。
◇フロント責任者
伴(ばん) 明博さん(八津合町)
笑顔で帰ってもらえるおもてなしを
フロントと温泉の管理を担当しています。一押しは、露天風呂から望む美しい自然。湯けむりに星空が映える夜の入浴が特にお勧めです。また館内では、子どもからお年寄りまで楽しめる展示イベントを多数企画。皆さんに笑顔で帰ってもらえるような、施設づくり、接客を心掛けています。心身ともにリラックスした時間を過ごしていただけるとうれしいです。
■エフエムあやべ―76・3FM
◇外部人材を積極活用
コミュニティラジオ局「FMいかる」を運営するエフエムあやべ(井関悟社長)は6月11日、定時株主総会を開催。経常利益は491万円、純利益は過去最高額となる410万円で、15期連続の黒字を報告しました。
昨期は、社員がディレクター業務に専念できるよう、外部のパーソナリティやコメンテーターを積極的に活用した番組編成を実施しました。また、経験豊富な元民放地方局のアナウンサーをパーソナリティに採用。リスナーからのリクエストやメッセージが増加するなどの反響があり、社員の放送スキル向上にも手応えを感じています。
今期はさらに、外部人材の多様な視点を取り入れた番組作りに取り組み、新規リスナーの獲得を目指します。今後も、災害放送や地域密着型の放送に加え、映像制作やイベントでの司会なども精力的に行います。
◇市民パーソナリティ 福知山高校3年生
村上 綸(りん)さん(白道路町)
自分にしかできない話を届けたい
4月から市民パーソナリティを務めています。担当する番組は、毎月第1土曜日の午前11時30分から放送。タイトルは「だべる土曜日」です。部活動や家族と訪れた場所など、自分の日常や好きなことを、自分の言葉で届けています。ラジオは、聴くとリラックスできることが魅力。1人の時間に寄り添ってくれる存在でもあります。まだ至らない点もありますが、今後も私にしかできない話を発信していきたいです。
■水夢―あやべ健康プラザ
◇快適環境で利用を促進
青野町のあやべ健康プラザを運営する水夢(山本雄史社長)。5月27日に定時株主総会を開催し、経常利益659万円、純利益442万円で2期連続の黒字を報告しました。
昨期は、猛暑対策として2階フロアの空調設備を一新したほか、ジムのトレーニング機器を更新。利用者が快適に汗を流せる環境を整えるなど、施設の利用促進を図りました。その結果、期中平均の会員数は前期比37人増の1438人となりました。また、市の委託を受け、あやテラス(青野町)等を会場に、親子が体を動かせる機会を提供。子育てに優しいまちづくりの推進に貢献しています。
今期は、利用特典サービスの実施やプール底面の張り替えなどを計画。引き続き、会員の確保と快適で安全な施設運営に努めます。さらに、健康長寿のまちを目指し、市や市立病院との連携事業にも取り組みます。
◇利用者
村上孝則さん(栗町)
仲間との交流でやる気が向上
本格的に体を鍛えようと思い、9年前に入会しました。78歳になった今でも、1日2時間、週4~5日ジムで筋力トレーニングに没頭。機器が充実していて、思う存分打ち込めます。ジムでは体を動かしながら、世間話をしたり、情報交換したりするなどして仲間と交流。若い世代から刺激をもらうこともあり、1人よりもやる気が高まります。80歳に向けて、筋肉量の維持・向上が目標です。