- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府綾部市
- 広報紙名 : 広報あやべねっと 令和7年9月号
市消防本部は10月1日から、総務省消防庁が全国で進める「マイナ救急」の実証事業に取り組みます。救急隊員が傷病者の「マイナ保険証」を活用し医療情報を把握することで、適切な応急処置や搬送先医療機関の選定に役立てます。
◇マイナ保険証の携行を
救急隊員は現場に到着後、救急活動に必要な情報を主に口頭で確認しています。しかし、症状に苦しむ傷病者から聞き取ることが難しかったり、かかりつけ医や服用している薬などを家族が把握していなかったりする場合も少なくありません。
マイナ救急では、傷病者のマイナ保険証をカードリーダーで読み込むと、救急隊員が医療情報を閲覧できます。これにより/傷病者の説明負担の軽減/救急隊員による適切な応急処置/症状に応じた医療機関へのスムーズな搬送―が可能に。搬送先医療機関との情報共有により、迅速な治療開始につながることも期待されます。自分の命を守るために、マイナ保険証を登録し、普段から持ち歩きましょう。登録の申し込みは、マイナポータルや市民・国保課、医療機関の窓口などでできます。
■マイナ救急の流れ
◇119番通報
消防署員が通報者に傷病者のマイナ保険証の準備を依頼します。
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◇同意の確認
救急隊員が、マイナ保険証を使った医療情報の閲覧について、傷病者本人に同意を求めます。
※意識不明などの場合は、同意無しで情報を閲覧することがあります。
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◇本人確認
救急隊員が、傷病者の顔とマイナ保険証の写真を見て本人確認を行います。マイナンバーカードの暗証番号の入力は原則不要です。
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◇情報閲覧
救急隊員がマイナ保険証を専用のカードリーダーで読み取り、傷病者の受診歴や服薬などの医療情報を閲覧します。
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◇処置への活用
閲覧した情報は、傷病者の搬送先医療機関の選定や処置などに活用します。
■よくある質問
Q.マイナ保険証で分かる医療情報はどのようなものですか?
A.過去5年分の受診歴、薬剤情報、手術情報、診療情報です。また、過去100日分の電子処方箋情報、5回分の特定健診の情報も分かります。
Q.救急活動に関係のない情報も見られますか?
A.マイナ保険証から救急隊員が閲覧できる情報は、氏名や住所などの券面上に記載された情報と医療情報に限られます。