イベント 〔特集1〕2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博で活躍する「宇治」を見に行こう!(1)

4月13日から10月13日まで、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催されています。今号では、宇治市から出展等される企業・団体等のうち夏頃までのものを中心にその一部を紹介します。世界各地から英知が集まる一大イベントに、あなたも足を運んでみませんか。

■関西パビリオンで宇治市から出展する企業・団体など
・関西パビリオン・京都ゾーンのテーマは「一座建立」
大阪・関西万博の国内パビリオンの一つである「関西パビリオン」では、「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」をテーマに、京都の他8県が出展に参加します。京都ゾーンでは、展示に加え、来場者が出展者と交流し、一体感を生み出すような実演や体験イベントを実施。「文化」「食」「産業」「環境」「いのち」「観光」の分野で、概ね1週間のサイクルで展示を入れ替えながら、京都ならではの魅力を発信します。

◇京都ゾーン
5月12日~18日 文化「進化と継承」
・朝日焼
・(有)南條工房
4ページに掲載

5月19日~25日 文化「霽れと褻(ハレトケ)」
・宇治田楽まつり実行委員会
3ページに掲載

7月7日~13日 産業「未来へつなぐ」
・(株)DFC
3ページに掲載

8月18日~24日 食「お茶の時間」
・宇治市/お茶と宇治のまち歴史公園「茶づな」
4ページに掲載

9月8日~14日 いのち「『生と死』と向き合って」
・京都大学防災研究所
3ページに掲載

◇きょうと大集合(多目的エリアステージイベント)
5月2日 京都大学防災研究所
3ページに掲載

5月4日 宇治田楽まつり実行委員会
3ページに掲載

◇様々なかたちで参画する企業
5ページに掲載

大阪・関西万博が4月12日の開会式を皮切りに、6カ月間開催され、日本の技術・文化を世界に発信するまたとない機会です。宇治市からも様々な方面で活躍される団体・企業が出展やステージ等で参加されるとともに、子どもたちもエコ・ベンチ・プロジェクトとして参画する他、会場ではPR動画「うじには物語がある」も放映されます。
また、世界各地から集まった英知に触れる機会でもあり、「いのち輝く」新たな学びを求めて足を運んでいただければと思います。
万博には、国内外から多くの方々が訪れることから、これを契機に宇治へお越しいただき、様々な宇治の魅力を見て肌で感じていただけるよう、京都府や関係団体等と連携し、万博からの誘客につながる事業を展開してまいります。
宇治市長 松村 淳子(まつむら あつこ)

■関西パビリオン・京都ゾーンに出展
◆株式会社DFC 機械の力で化学に貢献
▽未来へのイメージをかたちに
大阪・関西万博では、災害現場や医療資源が限られた環境において、個々の状況に応じた診断薬をその場で合成する未来の技術イメージを展示します。これは、私たちが創薬研究向けに開発した自動合成装置「OptimFlow(オプティムフロー)」※と、AI技術を組み合わせた装置を想定したものです。すぐに実現する技術ではありませんが、近い将来の医療や化学の可能性を感じていただければと思います。
※OptimFlowは、液体を細い流路内で衝突させ、液体同士の反応を少量かつ連続で行う装置です。新薬や診断薬の開発など、研究現場で使用されています。

▽京都・宇治から世界へ
当社では昨年から海外への展開をスタートしており、今回の出展がその足掛かりになることを期待しています。京都・宇治といえば、お茶や歴史ある文化を連想される方が多いかもしれませんが、こうした技術を生み出す企業があることも、この機会に知っていただければ幸いです。

◆京都大学防災研究所 あらゆる角度から防災を研究
▽アートを防災に取り込み、日常的に防災意識を
京都大学防災研究所では、災害をもたらす自然現象のプロセスと防止方法を、理学、工学だけでなく、情報学、人文・社会科学、芸術といった様々な角度から研究しています。
大阪・関西万博では、防災を身近に感じてもらうために、地震計や津波の防波堤模型の他、「命を守る防災ファッション」をテーマに、耐熱性・難燃性の機能を持ち、日常のファッションとして着ることのできる防災服を発表します。防災服には、絵の具に音の振動を与え、ハイスピードカメラで撮影したデジタルアートが、環境に配慮した最先端のデジタル捺染(なっせん)技術で印刷されています。また、腕に付いているLED発光機能で、瓦礫の下に埋まった時に、いち早く周辺に知らせることができます。

・防災を身近に感じてみよう!
[人工雲デモンストレーション]
5月2日(金)午前10時~正午
関西パビリオン多目的エリア「きょうと大集合」で実施。

京都ゾーン以外でも…
「生命の誕生」と「生命の未来」を体感
フューチャーライフエクスペリエンス(万博会場西ゲート付近)で「Zero Gravity Art」を常設展示します。

◆宇治田楽まつり実行委員会 伝統を守りながら常に新しく
▽世界に向けて発信
平安時代の民俗芸能を、平成10年に市民の手によって創作・復興させ、毎年10月には市民参加のかたちで「宇治田楽まつり」を開催しています。私たちは伝統を大切にしながらも常に変革し、現代に生きる人々をも魅了できるように努めています。
大阪・関西万博の関西パビリオン多目的エリアのステージイベント「きょうと大集合」では「これからの田楽」をテーマに、総勢約30人で演舞し、京都ゾーンでは「復興した田楽」をテーマとして、展示や実演を行います。世界各国の人々に向けて発信し、楽しめるものにしたいと考えています。

▽宇治での本祭(ほんまつり)を
より多くの人に興味を持っていただき、さらには10月の本祭を見に、宇治へお越しいただけたらと思います。また出展される他の民俗芸能を継承する皆さんとの関わりから、様々なことを学びたいとも考えています。