イベント 〔特集〕鉾町みんなの心が集結

■亀岡祭 人と伝統をつなぐ
丹波の祇園祭として親しまれる亀岡祭。亀岡市指定無形民俗文化財と京都府登録無形民俗文化財に指定・登録されています。
クライマックスの『亀岡祭山鉾行事』は、10月24日の宵宮から25日の本祭まで町民の心が結集し、祭の盛り上がりは最高潮に達します。24日の宵宮では、提灯や各鉾町で手作りされた行灯(あんどん)が点灯。25日の本祭では、豪華絢爛(けんらん)な懸装品を飾った11基の山鉾が旅籠町に集結。くじ改めを受け、名乗りを上げて城下町を巡行しました。
亀岡祭、子どもたちから大人まで祭りへの想いが、伝統を引き継ぎ次代へとつなげます。

◇しんたろうさん けんたろうくん
父しんたろうさんは、生まれて今日まで下矢田町で育ち、幼なじみの女性と結婚。50年見続けてきたこの光景を「子どもと共に楽しみたいと毎年来ています。いつまで来てくれるか分かりませんが(笑)」3世代以上に愛されるこのまちの伝統です。

◇れいちゃん
宵宮のこの日、保育園から昼に鉾を見学。「夜も見てみたい」とママにおねだり!
昼と違う顔を見せる鉾を楽しんだ後は、屋台のラムネや唐揚げも満喫しました!

◇みのりちゃんとはるくん
近所に住む、みのりちゃんと弟のはるくん。祭りの賑やかな雰囲気に誘われて今年も満喫しました。
来年もまた見に来たいな。

◇サムさん
3年前から亀岡祭に参加し、子どもから大人まで皆に愛されているサムさん。亀岡祭のソウルを次代に継ぎたいという想いを語ってくれました。
しかし、最後には「ただ純粋に楽しい」と笑顔で話してくれました。

◇上嶋 理愛ちゃん
小学2年生の理愛ちゃん、鐘のリズムをがんばって覚え、練習しました。演奏後は「うまくできた!」と笑顔を見せてくれました。

◇吉田 均さん
2005年に途絶えていた演奏を復活させ、今年で20年。演奏できる子どもたちが増え、他の地域の子も来てくれています。この祭りの伝統を、我々世代がしっかりと盛り上げ、将来へ繋いでいきたいと思っています。

◇山鉾連合会 野原会長
本祭の山鉾巡行当日の天気予報はあいにくの雨模様。「何とか最後までもってほしい」と野原会長。曇り空の下、11基そろった壮麗な巡行を最後まで行うことができ一安心。伝統を重ねました。