文化 特集 光明寺が重文指定へ!

光明寺の建造物8棟が国の重要文化財に指定されることに!市内で初めて建造物として重要文化財に指定される、光明寺の魅力を紹介します。
※詳細は本紙をご覧ください。

光明寺は、浄土宗の西山流の流れをくむ「西山浄土宗(せいざんじょうどしゅう)」の総本山です。800年以上前の建久9(1198)年、浄土宗の開祖である法然上人(ほうねんしょうにん)の弟子で『平家物語』にも登場する熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)が、「念仏三昧院(ねんぶつざんまいいん)」を建てたのが始まりとされています。
相次ぐ戦乱や火災により被災と再建を繰り返し、現在の建造物の大部分は、江戸時代中期(享保年間)の大火災後、幕末までに再建されたもの。この度、「近世浄土宗寺院建築の展開を知る上で貴重な堂舎群である」ことが評価され、参詣エリアを構成する建造物のうち8棟が重要文化財に指定される運びとなりました。
*中門、法然上人火葬跡以外の写真は全て京都府教育委員会提供。

[始まりは鎌倉時代]
1175年ごろ 法然上人初説法
1198年ごろ 光明寺の前身「念仏三昧院」建立
1212年 法然上人が亡くなる
1228年 粟生野で法然上人が火葬される
1242年ごろ 寺号が「光明寺」となる
1734年 享保の大火により全山焼失の後、再建
1991年 市指定文化財に指定
2025年 国重要文化財指定の答申

■1 本堂(御影堂)-ほんどう(みえどう)
市内最大の木造建築で、京都の浄土宗寺院本堂の中でも有数の大きさを誇り、「十八間(けん)四面」あります。享保19(1734)年の大火災による焼失後、宝暦3(1753)年に再建されました。「張子(はりこ)の御影(みえ)」と呼ばれる法然上人の坐像(座った状態の像)が安置されています。
・表紙写真も本堂(御影堂)
・市内最大の木造建築!

■市指定の建造物17棟のうち8棟が重文指定へ
敷地内には、平成3(1991)年に市指定文化財に指定されたお堂や門など17棟の建造物があります。今回、そのうち8棟が国の重要文化財に指定されることになりました。また、8棟の附(つけたり)として、中門(薬医門)や渡り廊下なども指定されています。
[重要文化財8棟]
本堂(御影堂)、御本廟及び御本廟拝殿、鐘楼、阿弥陀堂、釈迦堂、総門、勅使門
・市内の重要文化財は、今回が8件目。建造物1件、絵画3件、彫刻4件です。
※詳細は本紙をご覧ください。

■2・3 御本廟及び御本廟拝殿-ごほんびょう および ごほんびょうはいでん
享保の大火災で焼失を免れた数少ない建造物。法然上人の遺骨をおさめた石造の「五重塔」がまつられ、その石塔を雨露から守るために建てられたお堂が「御本廟」です。現存のものは17世紀半ばに建てられ、外部には当時では珍しい多彩な建築彫刻が施されています。特別な場所のため、非公開エリアです。

■4鐘楼-しょうろう
享保の大火災で焼失を免れ、寺内では御本廟に次いで2番目に古い建造物です。

■5~8
[左上]阿弥陀堂(あみだどう)。本堂(御影堂)と渡り廊下でつながるお堂で、阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)像が安置されています。[右上]釈迦堂(しゃかどう)。中央の部屋のみが両横の部屋に比べて奥行きの深い造りである、「食い違い間取り」は独特で、類例が他にほぼ知られていません。紅葉期のみ一般公開されます。[右下]総門(そうもん)。参詣エリアの入口にある門。[左下]勅使門(ちょくしもん)。天皇の指示や意思を伝える「勅使」のみ通ることができる門。細やかな彫刻が施されています。
*紅葉期…今年は12月7日(日)まで。
※掲載画像は本紙をご覧ください。

■歴史資料展示室では、非公開の重要文化財も立体画像で鑑賞できる!
来年12月に市役所内にオープンする歴史資料展示室では、「御本廟及び御本廟拝殿」などの文化財を、立体画像で触るように鑑賞できます!拡大したり、回転させたりして、隅々まで見てくださいね。

■「光明寺」の由来(寺伝より)
法然上人が亡くなった後、他宗との対立から、弟子たちは棺(ひつぎ)を京都の太秦へ移し、墓が破壊されることを防ぎました。その際、棺から“光明(光の筋)が放たれ、念仏三昧院を照らした”という逸話があります。この念仏三昧院が、法然上人を火葬した遺廟(ゆいびょう)の地となったことを伝え聞いた四条天皇によって、「光明寺」の名が贈られたといいます。

■総本山光明寺 第88世
沢田 教英(きょうえい)法主
○ー重要文化財に指定されることが決まった今の気持ちを聞かせてください。
常日頃お参りさせていただいているお堂を重要文化財に指定していただいたことは、大変誇らしく思います。しかし、これからの維持・管理を考えますと責任の重さも痛切に感じております。

○ー光明寺へ来た人に特に見てほしい・感じてほしいことを教えてください。
法然上人が初めてお念仏の教えを説かれた場所、そしてお亡くなりになって荼毘(だび)に付され、お骨が収まっている場所が光明寺です。正親町(おおぎまち)天皇から「法然上人の御遺廟光明寺は浄土門根元地と謂(い)つべし」とお言葉をいただき「浄土門根元地 粟生の光明寺」と言われるようになりました。
光明寺の総門前には浄土門根元地の石標が建ち、境内には法然上人御火葬跡、そして御影堂の背後に御本廟があります。850年の歴史を感じていただければ幸いです。

■市の魅力発信サイトセンス長岡京にも掲載
[祝・重要文化財]紅葉名所・光明寺の魅力を徹底解剖!
大河ドラマ「べらぼう」ロケ地

■光明寺
【電話】955-0002
長岡京市粟生西条ノ内26-1
午前9時~午後4時(受付終了)
紅葉期のみ入山料大人1,000円、中高生500円
阪急バス「旭が丘ホーム前」より徒歩約2分
*駐車場はありません。
※地図は本紙をご覧ください。

問合せ:文化財保存活用課 文化財保存活用担当
【電話】954-3557【FAX】954-8500