- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京丹後市
- 広報紙名 : 広報京丹後 2026年1月号(第262号)
ささえあい、たすけあい、あたえあい、誰もが喜びを豊かに育みゆくさとへ
―京丹後には、考えつくせないほどの夢や可能性、豊さへのタネが埋もれている!―
京丹後市長 中山泰
あけましておめでとうございます。
市民の皆さまには令和8年の新春を健やかにお迎えのことと、心よりお喜び申し上げます。
昨年は、諸物価高騰が引き続く中、市民の皆さまの安全・安心、生活や生業・事業を守り支える各種対策に奔走した一年でした。そして、第3次総合計画を策定し、市民一人一人が幸福を一層実感できる市民総幸福の発展に向け「はぐくむ」分野では、新たに子育てアプリの導入や助産師による産前産後支援、英語力向上アプリを小学校5・6年生に拡大、網野給食センターの完成、(京丹後市民大学)の開設、「ささえる」分野では、寄り添い支援の拡充など重層的支援体制の整備や介護人材確保の支援、AI活用した認知症相談システムの導入、新コミュや公共ライドシェアの全市展開、移住受け入れの促進、「かせぐ」分野では、(ふるさと納税の推進(昨年度は23億円規模・件数10万件超))や地域一体型のオープンファクトリー、美食都市・ヘルスツーリズムの展開、新たに(オーガニックビレッジ)の宣言、さらに「つなぐ」分野では、世界初となる(第1回世界長寿サミット)の開催、網野銚子山古墳の史跡整備の完了、市役所峰山庁舎2号館の共用スタートなど、各分野での取り組みを全力で進めてきました。
そして、都市部との交流の大動脈となる山陰近畿自動車道が近い時期、市内最大の商業集積地域近郊の(都市拠点)地域に接続し、同時に網野町から久美浜町までの延伸・全線ルートの決定も目前に来ています。未来へこれを最大限に活かしていく。このため、各6町の中心的地域にそれぞれ(地域拠点)を設け、都市機能の分担と生活機能の集積を促し、そして市域全体の発展を支える(都市拠点)との間で多彩なネットワークを進める。こうした本市全体の活力と賑わいを発展させていく(大交流のまちづくり)と、市内どの地域でも安心と活力を増進することができる(多極・多彩で一体型のまちづくり)を、市民みんなで進めていく。馬が豊かに駆ける、いよいよそんな時代がスタートしてきます!
一方、現在、市政を巡っては、廃棄物最終処分場や現在再検討中の子育て支援・図書館等の都市拠点公共施設、網野交流センターや宇川地域拠点施設、そして久美浜病院の整備など、課題は山積しています。けれども、課題・困難は、きっと解決策を〝その中に一緒に〝連れて来てくれている、と確信しています。有名なお言葉に「たとえば水の中に居て『渇(かつ)』を叫ぶが如くなり。長者の家の子となりて貧里(ひんり)に迷うに異(こと)ならず」とあるのは、私は〝気付かない〝だけで周りは360度常に宝にあふれている!と敷衍(ふえん)して受け止めています。よくコップとその中の水の例えで、中の水が少ないことを嘆くのではなく、例え少量でも〝ある〝ことに感謝する大切さが謳われますが、この大事さと共にさらにあと一歩進めて、水の入っていない部分のコップの空間も、何も無いようで実は(空気)という別の宝が入っていることに気付き、感謝してそれを活かしていく。昨年ノーベル賞を受賞された京都大学の北川進(すすむ)博士が記念講演の中で(無用の用)を引用し(今や空気こそ宝だ)と喝破(かっぱ)されたように。かように(課題)という贈り物の中に秘められた宝物に感謝して、そこから解決策を見つけて取り出していく。そして、皆で力を合わせあって課題の中から、希望と安心を育み活力と魅力に磨いていく。社会課題を宝・資源に循環させていく新・循環型の地域づくり、新しい豊かさ・価値の拡大発展型のまちづくりを、市民の皆の力を合わせて進めていきたい。
私たちの京丹後市は、多彩な産業や人材、美しい海・山・里の自然環境、豊かな百歳長寿や食の資源、全国第一号の(美食都市)、そして(古代丹後王国)(日本のふるさと)の歴史文化など、これからの時代に求められる宝の原石、素晴らしい魅力に満ち溢れています。
京丹後は今(時代の追い風)をいただいています。(追い風)は前進の力に、(課題・困難)は宝に変えて浮揚・発展の力にし、誰一人置き去りにされない、ささえあい、たすけあい、あたえあい、誰もが喜びを豊かに育みゆく里へ、皆で一緒に前進してまいります。
最後に、世界では今、中東やウクライナでの戦闘がなお終結に至らず、一刻も早い戦闘の停止と平和の回復を、市民の皆さまと共に心から求め、祈念してまいります。
本年が市民の皆さまにとって、ますます喜びの多い豊かな年でありますこと心から慶び、お祈り申し上げまして、新春のごあいさつとさせていただきます。
