- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京丹後市
- 広報紙名 : 広報京丹後 2026年1月号(第262号)
全国142の自治体が加盟する全国水源の里連絡協議会は、過疎や高齢化が進んで地域活動が困難な状況に直面している多くの地域が川の上流に存在することから、将来への希望を込めて水源の里と称しました。そして“上流は下流を思い、下流は上流に感謝する”という理念のもと、流域間の交流や連携を通じ、農山村集落の活性化に向けた取り組みを進めています。その1つが、毎年加盟自治体が一堂に会して、水源の里が抱えるさまざまな課題と解決策を議論する「全国水源の里シンポジウム」。今年度は京丹後市が舞台となり、10月29日からの2日間、300人を超える参加者が集まりました。
■人のつながりが生む地域づくり
丹後文化会館で行われたシンポジウム初日は、岩手県にある(株)雨風太陽の高橋博之(たかはしひろゆき)社長が基調講演を行い、地域づくりの重要性を語る中で、人口減少社会を前向きに捉え、これからの地域コミュニティの形として、人同士の交流の密度を増やす「人“交”密度」を高め、都市と地方が人材をシェアして往来する地域、“関係自治”の可能性について話しました。
続くパネルディスカッションでは、京丹後にゆかりのある企業経営者など4人のパネリストが登壇し自らの活動を紹介。地域の高齢者が交流し、笑顔になれる居場所づくりから“健康と幸せ”を支えていく企業の取り組みや、“面白れぇ”活動を目指し、住民と協力して文化祭や防災フェスタ、田植えイベントなどさまざまな催しを生み出す地域の取り組み、また、地域版ふるさと納税制度を活用して地区と協働し“稼げる自治会を創る”取り組み、“ビーチワーカー”としてビーチクリーンの職業化、海ゴミの資源化を目指して起業した元地域おこし協力隊の活動など、それぞれの京丹後とのつながり方や地域づくりへの熱い思いを語りました。パネルディスカッションでコーディネーターを務めた福知山公立大学の杉岡秀紀(すぎおかひでのり)准教授は「多くの人が都市にも地方にも関わって“関係自治”を構築していくことが、これからの人口減少社会の地域を支えるポイントになるのではないか」と訴えました。
2日目は、市内3つのコースに分かれて現地視察研修が行われ、参加者らは京丹後の豊かな自然や地域に根差した取り組み、そして温かい地元の人々との交流を通して、水源の里が持つ多様な可能性を肌で感じることができました。
今年度から「新たな地域コミュニティ(新コミュ)」が始まった本市にとって、地域づくりへの熱い思いを持った全国の人たちと議論を交わし、未来へとつなぐ地域づくりを考えるシンポジウムは、スタートにふさわしい節目の機会となりました。
問合せ:地域コミュニティ推進課
【電話】0772-69-1050
