しごと まちの素敵な人み~つけた!U・Iターンインタビュー

■読んで、楽しんで、共感して。子育ての思い出を描く絵本―
田中(たなか)ひろこさん
一冊の絵本を手に取り、嬉しそうに見せてくれる京都市出身の田中ひろこさん。一年前に亀岡市から夫の両親の地元である京丹後へ移住してきました。
「絵本作りを始めたのは、20年程前から。それ以前も人から依頼を受けてイラストを描いたりしていましたが、自分の好きなものを描いて何か作ってみたい!と思って。京都の芸術大学でやっていた生涯学習講座に通って絵本を描き始めました」と話します。そんな田中さんの絵本は、夫やお子さんたちとの子育ての思い出を描いたもの。
「子どもが見て楽しいのはもちろん、親御さんも共感してくれるような絵本になればと思い描いています」と田中さん。描いた絵本は10冊を超え、現在は自作の絵本を投稿、販売できる〝YOMO〝という絵本通販サイトで販売し、昨年同サイトで行われた絵本大賞では、田中さんの絵本〝オニハハ〝が最優秀賞となる大賞を受賞しました。
「オニハハが大賞をいただき、今回初めて自分の絵本が本屋さんに並びます。8月には、峰山のまちまち案内所で絵本展もさせていただくことになりました。私の絵本が京丹後の皆さんの手に渡り、そこから、おもしろい人や思いがけない人との繋がりが増えたらいいなと思います。せっかく京丹後に来たので、丹後の民話なんかで、ここだから描ける絵本を作ってみたいです」と語ってくれました。