くらし 連載|SERIES|2025|空き家を活用する、という選択No.3

連載|SERIES|2025|空き家を活用する、という選択No.3
「世代を超えて住み継ぐ家づくり。」

■「古いものや建物が好きなんです」
そう話すのは、大宮町で絵本の貸し出しを行う「ねぎぼうず文庫」を運営しながら暮らす奥田清子(おくだきよこ)さん。丹後の風景や地域の人の温かさに惹かれて夫の転勤をきっかけに移住。築73年の義祖母の家に隣接する農機具小屋を住居用に改修しました。
改修の際、新築と変わらない見積もりに驚いた夫の両親から「解体して建て直したら」と提案されるも、その家の持つ空気感を気に入った奥田さんは、説得して改修を進め、古い建物を生かしながら自分の暮らしに合った空間へと整えていきました。
その後、敷地内にあった蔵を活用して「ねぎぼうず文庫」をスタート。田の字の間取りを活かして、文庫の利用者が過ごしやすい空間へと改修しました。現在は息子家族もUターンしてきて、敷地内の元機(はた)工場だった建物を改修して住み始めながら、使われなくなった蔵や住居の活用なども家族で話しています。
地域の風景や家族の物語を未来へ繋ぐことができる、家を〝住み継ぐ〝という選択肢。今、京丹後で広がり始めています。

家を建て直すだけでなく“住み継ぐ”という選択肢。

■若者U・Iターン住宅取得等応援補助金 住み継ぎに役立つ
39歳以下のU・Iターン者(転入して3年まで)を対象に住宅のリフォーム費用を支援する制度。親族が所有する住宅にUターンする場合も対象(条件在り)。

問合せ:政策企画課
【電話】0772-69-0120