くらし 今月のキラッと木津川人 第147回

■「漢字の魅力を絵で伝える」漢字つながり研究所 高橋信夫(たかはしのぶお)さん

漢字研究の第一人者である白川静博士の世界を分かりやすく伝えるため、小学校で学ぶ1,026字の漢字を、イラストや映像で分かりやすく覚える辞典などを制作し、令和5年度の「第10回白川静漢字教育賞」の一般の部で最優秀賞を受賞。現在も漢字を楽しく学べるようにと、連続講座などで漢字の魅力を発信し続けている。

▽漢字に着目したきっかけは何ですか。
60歳の頃に漢字の研究者、白川静博士の本に出会ったことです。漢字を研究するうちに、漢字の組み合わせに面白味を感じ、漢字教育士の資格をとりました。
また孫と触れ合う中で、こどもの画像認識能力の高さに驚き、こどもも楽しく学ぶことができるように、漢字をイラストで表す「漢字のつながり辞典」や「漢字カルタ」を制作しました。

▽漢字の魅力は何ですか。
字を見ると歴史が分かるところや、漢字1つ1つにストーリーがあり、漢字同士がつながっているところです。
また、漢字は分けて見れば、その記憶は一生ものに変わります。たとえば「暮」の字は、艹と日と艹と日を合わせた形です。草の間に間に日が暮れていく様子を、たった一字の中にアニメのように表しているのです。そして下の日を土に替えれば「墓」となり、巾に替えれば「幕」となり、つながっています。

▽皆さんに伝えたいことはありますか。
漢字はあくまでも部品の組み合わせです。そう認識すればどんな漢字でも頭に残ります。こどもたちにはもっと漢字に触れ合って、知ってもらいたいです。また、漢字を学ぶことは認知症予防にもつながると思うので、ぜひ皆さんに「漢字つながり辞典」など見ていただき、楽しく学んでいただいたら嬉しいです。

■漢字つながり連続講座
日時:12月6日(土)・20日(土)、令和8年1月11日(日)・25日(日)
午後1時15分~2時45分
場所:東部交流会館
定員:20人[先着]
その他:本紙掲載2次元コードから「漢字つながり辞典web版」が確認できます。

申込・問合せ:開催日の3日前までにメールで参加日、代表者名、参加人数を連絡ください。
【メール】[email protected]