子育て TIPS こどもとともに

前回はこどものほめ方について書きましたが、今回はしかり方について考えてみましょう。
みなさんは、どういう場面でしかりますか。道路に飛び出しそうになったとき?他の子のおもちゃをとったとき?ごはんを食べずにビデオばかり見ているとき?
まず、大人がこどもをしかるのは、危険な行動、自分や他人を傷つける行動、社会のルールや道徳に反する行動をとったときです。特に危険な行動に対しては、強い態度で止める必要があります。
一方で、「○○してはダメ」など厳しく否定されたら、こどもは「しかられるからやめておこう」という気にしかならず、行動の修正につながりにくいのです。
行動を修正するためには、理由を聞いてみましょう。「(道路に飛び出しそうになったのは、)お友達の○○ちゃんが見えたから」、「(おもちゃをとったのは、)その子と遊びたかったから」など、聞いてもらえると、こどもは自分のことを尊重してもらったと安心して、その後の大人の話を受け入れることができます。
「急に道路に飛び出すとケガするよ。道路に出る前に、1回止まろうね。」「おもちゃを取ったらお友達が悲しくなるよ。『○○ちゃん、貸して。』って言ってみようか。」のように、すべき行動を具体的に伝えるのも効果的です。
そして、大切なのは、「いつもあなたはそうなんだから。」「だからダメなんだよ。」のようにこども自身を否定しないことです。また、おとなの気分に左右されないことや、しかる基準をもつことも大切です。
とはいえ、うまくいかないときがあってもいいのです。強く言ってしまったと落ち込むより、それに気づけた自分をほめてあげてください。まわりの大人がハッピーでこそ、こどももハッピーになれるのです。

こども家庭センター
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