文化 おおつ物語

■上條小学校の歴史(2)~学制の改正と校名の変遷~
上條小学校は、「助松小学」からその歩みを始めましたが、法律の改正により何度も校名が変わっています。明治19(1886)年に公布された学制により「助松尋常小学校」に改称、修業年限4年で、修身・読書・作文・習字・算術・体操の6科目を学びました。しかし月額3銭(現在の約600円)の授業料が必要なうえ、働き手である子どもを学校に通わせることに抵抗がある人が多く、34人しか児童がいませんでした。そこで明治21(1888)年に、授業料を徴収せず教科書は学校で貸与する「助松簡易小学校」(修業年限3年。読書・作文・習字・算術の4科目)に変更し、これにより児童数が54人に増加しました。
明治23(1890)年の第2次小学校令改正により、地方の学区設置が義務となり尋常小学校が義務教育となったことから、明治26(1893)年、修業年限4年の「上條尋常小学校」と改称しました。これを祝い、5月22日に開校式が挙行され、以降この日が開校記念日となりました。

問合せ:生涯学習課