くらし 特集 関西将棋会館1周年 芥川町まちあるき(2)

■関西棋会館エリア KANSAISHOGIKAIKAN
昨年12月の関西将棋会館移転に合わせてJR高槻駅きた西口に新たな愛称「将棋会館口」が誕生し、線路下の地下通路は将棋盤をイメージしたデザインに。周辺には将棋モチーフや、“勝負めし”を関西将棋会館に配達する店も

・令和6年12月にJR高槻駅きた西口のそばに移転オープン。駅前の新たなランドマークに

◆関西将棋会館移転から1年 将棋がまちの風景に
関西将棋会館が高槻に移転オープンして12月で1周年。ほぼ毎日公式戦が行われる「将棋界の西の聖地」は、将棋ファンはもちろん、初心者やプロを目指す子どもなどが訪れる地域と将棋文化の交流拠点となっています。オフィシャルショップは立ち寄りやすく、おみやげ探しにもよさそう。近くには、移転を見据えて大阪・福島から一足先に移転してきた店もあります。関西将棋会館からすぐの芥川商店街も、早くからのぼりやイベントで移転を歓迎してきたのだとか。ここからJR高槻駅に続くアクトモールも含め、このあたりはたぶん、高槻で一番高い将棋濃度を味わえるエリア。将棋モチーフと出合うたびに、暮らしのなかに「将棋のまち」が馴染んできたのを実感しながら将棋とグルメの散策を楽しめます。

○関西将棋会館オフィシャルショップ
関西将棋会館1階で、気軽に立ち寄れる。ファッションブランドとのコラボ商品や駒型の消しゴムなど、将棋に詳しくなくても取り入れやすいものがたくさん。カプセルトイ型での棋士グッズ販売も
「売れ筋は人気棋士の扇子だとか」

◆将棋のまちを盛り上げる高槻グルメと名物店
※料理の内容やメニューは季節によって変わる(10月現在)

○808 Curry and Vegetable
農家でもある店主が自ら育てた旬野菜が主役の“畑のカレー”が評判。この日はなんと約20種類も使用。種類によって調理法も変えるのだそう。入口にはかわいいペーパークラフトも
「BOTTOカレー人気投票で1位!」

○芥川商店街
JR高槻駅北の商業施設から西国街道までを結ぶ長さ約200mの商店街。将棋イベントも行われる。2~3カ月ごとに開催される土曜市には将棋グッズも
「独自の将棋関連のモチーフがあちこちに」

○浦昆布本店
先代から続く老舗。出汁用や煮物用など用途に合わせた昆布選びをていねいに教えてくれる。贈答用はもちろん、椎茸昆布などの自家用佃煮もたくさん。体にやさしい原材料の調味料も
「おやつ昆布やおつまみ昆布もある!」

○将棋bar ルゥク
棋士も来店するファンにはおなじみの店。気さくで話上手な店主がお客のレベルに合わせて教えてくれるから、未経験者でも安心。将棋は指しても、見て雰囲気を楽しむだけでもOK
「未経験だったのに将棋を知りたい探求心が」

・「将棋の渡辺くん」コラボのマンホールが、JR高槻駅の周辺の14カ所に。探してみて
芥川商店街(5カ所)
JR高槻駅北側(9カ所)
「柄が2つあるので要チェック!」

○パティスリーCOCONOMI
季節のフルーツをいかしたオシャレで洗練された生ケーキがずらり。やや大ぶりで濃厚なのにペロリと食べられる上品な甘さ
・将棋駒のチョコ。なめらかにとろけるキャラメル風味で、全種類の駒が揃う
「過去の王将戦で勝負スイーツに選ばれた店」

○Tea Room 17
カフェ兼不動産・設計事務所ならではのオシャレで落ち着いた空間。紅茶を淹れてくれるのは、一級建築士。のんびりしたり、読書したりしながらゆっくり過ごせる。高槻のスイーツもある
「COCONOMIのスイーツも持ち込める」
・紅茶のエスプレッソラテ ※平日限定 「将棋コラボがかわいい!」
・紅茶道具がオシャレ

■おさんぽを終えて
◇300年前からの歴史と新しいスポット 高槻の多様な魅力が入り混じるエリア
芥川町は、新旧の魅力が共存するエリア。歴史を伝える場所や迷路のような路地、古くからの商店街があり、地元に愛される老舗が残る一方で、古民家を活用するなど、新しい店も次々と誕生しています。なによりコンセプトを持った店主さんたちの人柄が印象的で、魅力的な店の多さがこの地域を盛り上げることにつながっているように感じました。
この地に関西将棋会館が移転オープンしたことで、高槻には新たな風が吹き込んだと感じます。まさに歴史と最新が交わる高槻らしい場所といえるのでは。今後も、地元の人も訪れる人もより一層楽しめる、歴史と文化が息づく魅力的なエリアになってほしいです。

□リナティ
「まちの素顔が見えるような散策が楽しめた」
□あんちゃん
「地域密着のカフェめぐりを満喫」