くらし 【クローズアップ】手話で広げよう 伝え合う社会へ(1)

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手話は、声がなくても気持ちを伝えられる「心をつなぐ言葉」です。聞こえる人(聴者)も聞こえない人(ろう者)も、手話を通じて伝え合う社会が少しずつ広がっています。

■法施行で機運高まる
今年の6月に「手話施策推進法」が施行されました。これは、手話を言語として認め、手話を使う人の生活の質を向上させるために制定された法律です。
この法律の制定は、ろう者の権利保障だけでなく、手話を通じた共生社会の実現を目指す重要な一歩。教育、職場、地域など、あらゆる場面で手話が自然に使われる社会づくりが求められています。

◆ろう者も聴者も 大切にしたい 手話への共通認識
○手話はみんなの言語
耳の聞こえに関係なく、誰でも使うことができます。音の代わりに手や指の動きで伝え合うことができ、人と人とをつなぐ架け橋になります

○日本語とは異なる言語
日本語とは異なる文法体系を持つ独自の言語です。英語や他の外国語と同様に、手話は「手話そのもの」として理解され、身に付け、使われる言語です

○表現豊かな身体言語
手や表情、体の動きを通じて思いを伝える表現豊かな言語です。その表現には心が込められ、使う人は、多様で奥深い手話言語の文化に触れることができます

■手話を身近に感じてほしい
市では令和2年に「高槻市手話言語条例」を施行。下記の取り組みなどで手話の習得支援や普及を進めています。
また、手話の日(9/23)に合わせて、関西大学高槻ミューズキャンパス西館(右写真)、障がい者福祉センターなどのライトアップを行っています。

「手話の習得支援、手話を知ってもらうきっかけ作りなど、市の取り組みを紹介します」
障がい福祉課
村上敦将さん

○手話講習会
手話を学びたい人に向けて、さまざまな講習会を実施。日常生活に必要な基本的な手話を習得することを目指しています
(本紙18ページに関連記事)

○手話広報たかつき
手話を勉強したい人向けに本誌「たかつきDAYS」の主な内容を手話で解説しています。市HPで閲覧が可能です
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○〔NEW〕手話コラム(全3回)
1月号から「手話を簡単に楽しく学ぼう」をコンセプトに連載企画がスタート。市職員が手話を実演するショート動画も公開予定