- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大東市
- 広報紙名 : 広報「だいとう」 2025年12月号
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■グローバル社会で働くということ
今年は大阪・関西万博が開催され、多くの外国人が日本を訪れました。イベントに関わらず、近年少子高齢化や企業のグローバル化の影響により、日本で働く外国籍の人が増えています。
■私たちのまちでも広がる多様な文化
本市には約3700人の外国籍の人が住んでおり、その数は増加傾向にあります。外国籍の人が増えることはグローバル社会において自然なことですが、一方で生活習慣、文化、宗教、言語の違いなどで働き方に戸惑いが生じることがあります。
例えば、育った国の習慣によって、残業は仕事の責任感や熱意の表れだという考え方がある一方で、残業は非効率でプライベートを犠牲にする行為という考え方もあります。必要のない残業を肯定すべきではありませんが、残業に対する考え方は国の習慣によっても異なり、人によって違うことを知るのは大切かもしれません。
■世界で異なる「当たり前」
私たちは自分が暮らす国の習慣を、知らず知らずのうちに「普通」だと考えがちですが、自分の国の当たり前は「世界では当たり前でない」こともあります。
例えば世界に約19億人いると言われているイスラム教徒は、1日に5回お祈りをすることが大切な決まりで、礼拝は勤務時間内にも行われます。日本では勤務時間中にお祈りをする習慣はあまりありませんが、これを会社に関係ないと一律に禁じることは、相手の文化や宗教を否定することにつながりかねません。また、礼拝といっても人がいない場所で、5~10分で終わるので、空いている会議室などを使えば、特別に部屋を作ったり、設備を導入したりする必要はありません。そのため、日本でも少しの工夫でお互いの文化を尊重することができます。
■多様性を受け入れ、より良い社会へ
私たちは、自分が客観的に現実を見ていると思いがちで、意見が違う相手を「偏見がある」と決めつけてしまうことがあります。これをナイーブ・シニシズムと言います。しかし、世界は私たちが思うよりも多様で、考え方は人それぞれ違います。多様性を受け入れ、国籍に関係なくいろいろな文化や考え方の人と一緒に働くことで、より良い社会になるのではないでしょうか。
